「最近朝鮮事情」衆議院議員が見た20世紀初頭の朝鮮(2)終

2015.08.22 Saturday 02:25
くっくり



 閔妃殺害事件についても、バードの記述によれば、事件の翌日、怯えきった国王(閔妃の夫・高宗。事件当日現場にいたとされる)は、「(朝鮮人で組織された)訓練隊に代わって日本軍が王宮警備に就いてくれることを切望」していました。

 仮に日本側が殺害の主犯だった場合、自分の警護を朝鮮人部隊ではなく日本軍に交代してくれと頼むのは非常に不自然です。
 ※このあたり、「朝鮮紀行」イギリス人女性が見た19世紀末の朝鮮(3)を参照。

 他にも主犯が大院君一派であるという傍証はあります。

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 たとえば、閔妃の写真として広く伝えられてきたこれらの女性の写真は、今日では偽物とされていますが、特に2枚目の写真は、日本人が王宮に乱入した時、この写真を持って顔を確かめて殺害したということになっていました。

 ところが、この写真が閔妃でないのであれば、乱入した日本人はどうやって閔妃の顔を見分けたのでしょうか。

 後宮にはたくさんの女性がいます。
 服を替えたら誰が閔妃か絶対分かりません。
 ましてや事件があったのは昼間ではなく夜です。

 閔妃の顔を知っていたのは、他でもない、彼女の舅である大院君ということになります(宮脇淳子先生の考察を参照)。



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