「最近朝鮮事情」衆議院議員が見た20世紀初頭の朝鮮(2)終

2015.08.22 Saturday 02:25
くっくり



●官妓は宮内府御用という格で、位格式もあり、公会の宴席にも出(いず)れば、官吏の枕席にも侍する重宝なもので、中にも面貌(かおかたち)が美しうて知恵のある奴は、国王の寵愛をうけて、遂には内政に口を入れ、政治上にも勢力を振うに至るものがある。

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[1904年に撮影された妓生の少女たち。李氏朝鮮政府はキーセン学校を設立し、15歳〜20歳の女子に妓生の育成を行った]


<朝鮮人の迷信>

●朝鮮人は病気とかその他吉凶禍福の事など多くは皆迷信に支配せられて、医薬よりも祈祷、勤勉よりも祈願、戒慎よりも呪詛(まじない)という有様で、為に身を損ない身代を失い困難に陥るものはドレだけか分からない。

●この風(ふう)は下(しも)つ方(かた)ばかりでは無く、王様の宮中でも今日まだこの弊風(へいふう)がある。去る明治三十五年の夏、北清地方からコレラが伝わって来かかったので、その時宮内府顧問であって米国人のサンズが勧めて、勅命を以て警務庁に臨時衛生院というものを設けこれを予防しようとしたのに、宮中では反(かえ)って巫女を集めて悪疫退治じゃと唱えて、頻(しき)りに祈祷をやって居た。

●又人民もこれに倣うて、国中八方から、名高い巫女をよび寄せ、一の大祈祷会をするという有様で、文明的の予防法には耳を傾けるものが無いから、折角の臨時衛生院も何の活動もすることが出来なかった。

●朝鮮人の恐れて居る天然痘は疱瘡の神が自分の飢えを凌ごうが為に、やって来るのであるという所から、一家内の中に天然痘で死ぬものがあると、その死骸を藁包みにして門外の塀に懸けて置いたり、又は山の樹の間などに懸けて置いて、その肉が腐れるままに打ち捨て置き、漸く骨の現れる時になってから葬式(とむらい)する。

●これは死んだ者の肉を疱瘡の神に献げて、十分に食い飽さして、二度と再びやって来て、人につかないように、と云う意からかようにするので、全く疱瘡の病気を疫病神のしわざと思うて居るのである。

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