鈴木史朗さんの引き揚げ体験「私たちの財産を取り上げた中国が、いまも謝罪や賠償を求めてくるのは許せない」

2015.08.10 Monday 01:22
くっくり



wikipedia>日本の戦争賠償と戦後補償>在外資産による賠償より。
 下線は引用者。

 もちろんこのことは鈴木さんも良くご存知のはずです。
 だからこそ、
 「戦後、日本で中国に対して『財産を返せ』という声は上がらずじまいでした」
 「ほとんど話題にすら上らなかったのはどうしてでしょうか」
 という言葉につながったのでしょう。

 その後、国内的には救済の動きがありました。
 一定の条件の下で日本政府から引揚者に交付金が支給されたのですが、ただ、金額的には甚だ不十分でした。
 最終的には、1975年(昭和50年)7月に、当時の三木首相が「特別交付金支給」をもって在外財産の処理は最終的に解決されたと発表し、これにより引き揚げ者の在外財産の返還の途は、閉ざされました。

 詳しくは以下をご参照下さい。
wikipedia>在外財産補償問題
wikipedia>引き揚げ>残置私有財産返還要求運動と援護行政


 ちなみに朝鮮半島に関しては、日本人が残した財産は、現在の価値で4兆9000億円にも上ります(2003年2月24日産経新聞)。

 この数字は、終戦直後の1947年(昭和22年)に朝鮮引揚同胞世話会が作成した文書に記録されたもので、文書を見つけた中村粲(あきら)獨協大学教授(当時。2010年没)はこうコメントしています。

【終戦時、朝鮮半島、特に北朝鮮にいた日本人が旧ソ連軍などに時計、本、ラジオに至るまでほとんど一物も余さず個人財産を没収あるいは略奪されたことは引き揚げ者の話や資料で知ってはいたが、その額の大きさに改めて驚く。戦勝国の威を借りて朝鮮で不当に奪われたこれらの個人財産への償いはまだ済んでいない】

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