鈴木史朗さんの引き揚げ体験「私たちの財産を取り上げた中国が、いまも謝罪や賠償を求めてくるのは許せない」

2015.08.10 Monday 01:22
くっくり



 日本でも戦中の加害行為ばかりが取り沙汰され、一般市民である我々のような立場の人たちが一切合財(いっさいがっさい)、財産を没収されたことについて、中国への非難どころか、ほとんど話題にすら上らなかったのはどうしてでしょうか。

 中国や韓国の世論工作や「敗戦国である」との負い目から、日本政府自身が封印してしまったのかもしれません。しかし戦後七十年を迎え、引き揚げ経験者たちもこの世を去るか、残っていても高齢の方ばかりです。幼少期に引き揚げを経験した私たちの世代が辛うじて残っているくらいでしょう。

 私たちの財産を取り上げた中国が、いまも謝罪や賠償を求めてくるのはとても許せない。歴史の事実として、引き揚げ体験者がどのような目に遭ったのかを是非、多くの人に忘れないでいただきたいのです。

 戦後七十年、日本はよく頑張りました。世界の平和と安寧、繁栄のために力を尽くしたと思います。

 安倍総理が米議会演説で言ったように、戦後の日本ほど痛切な反省のもと、世界平和と民主主義のためにここまで模範的に努力した国は、他にはないのではないかと思います。

 世界は「戦後七十年」を評価すべきであり、七十年より前のことばかりを騒ぎたてるのはおかしい。ならば他国はこの七十年、一体何をしてきたか。なかでも日本を「軍事的に台頭しようとしている」「歴史を忘れるな」などと折に触れて批判してきた中国はこの七十年、戦争や他民族の弾圧ばかりを行ってきたではないですか。

 日本統治の穏やかな間は文句を言わなかったにもかかわらず、日本が負けた途端に足元を見て市民の財産まで奪い、なおも「謝罪がない。賠償せよ」と騒ぎたてる中国は卑怯者と言わざるを得ない。その尻馬に乗って騒いでいる韓国はなおのことです。

〈日本は胸を張っていい〉

 日本人は戦後、一貫して「反省」と「謝罪」の姿勢を取ってきました。しかし、いつまでもウジウジと過去ばかり振り返るのではなく、この戦後七十年の間に民主主義と平和を重んじる国に成長し、国際社会に貢献している日本は立派だ、と自らを肯定してもいいのではないでしょうか。

 東南アジアへの援助を惜しまず、中国に対してすら、ODAで莫大な資金と技術を提供してきた。お礼を言われてもいいくらいで、謝罪を求められる筋合いはありません。

 黄文雄さんが「中国は謝罪しろという前に感謝しろ」と仰っていましたが、中国、韓国以外のアジアの国々も内心、そう思っているのではないでしょうか。

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