「最近朝鮮事情」衆議院議員が見た20世紀初頭の朝鮮(1)
2015.07.27 Monday 01:19
くっくり
●処罰ばかりでは無く、朝鮮では審問も一種の刑罰であることは、丁度我が旧藩の時の通りで、疑わしいと思えば証拠は無くてもスグ捕え来りてこれを審問し、疑うて居る通りに服罪しないと、酷い拷問をして、為に死に至る者が段々ある。そこで朝鮮では一度び捕らえられたら即ち刑罰を受けたと心得、審問も裁判も拷問も刑罰と同じ事に思うて居る位である。
●もし党派争いから裁判になるというと、拷問して拷問してその敵党をして服罪するか拷問死に死ぬるの他は無い有様に陥らしめるのである。又無罪と知りつつ只賄賂をとる目的で裁判にかけられた者がその賄賂を出さない時でもまた同様の呵責に逢い、酷い拷問を受けるのである。
●又裁判中捕らえ置くその牢獄も一種の処刑で、朝鮮の監獄は朝鮮の普通民家よりも一般に狭ま苦しく汚くて、空気の流通は悪しく、家族などが差入れをしてやらなければ、一粒の食を与えられないのが常で、たとい食物を与えられることがあっても、それは極少しでとてもそれで生命を繋ぐことはできず、少し長く繋がれると、大抵は病気にかかったり死んだりするのである。
●殊に驚くべきは民事の被告人でもこれを獄に繋ぐのである。何人でも大いに賄賂を使わねばこれをゆるして貰うことは出来ない。もし賄賂を促しても出さぬ時は、親類の者を捉えて来て賄賂の引き当てにすることがある。もしどうしてもその意に従わない時は、訴訟には勝つべき者でも、永く牢屋の中で月日を暮らさねばならぬ。
●こういう有様で、罪ある者も賄賂を納ればこれを逃れることが出来、罪の無い者でも賄賂を納めねば残酷な目に逢い、理があって勝つことが出来ず、無理無法をやっても太平で横行することが出来るという有様で、これではとても国力の伸張は望むことは出来ないのみか、日に益々萎靡(いび)するのみであるから、この今王三十五年の改革に、裁判制度も日本式に改めることになったのである。
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[李氏朝鮮時代の牢屋]
<朝鮮の党派>
●朝鮮には公党らしい党派は無いが、私党の類は沢山ある。
●彼等の事大根性というも、別に根底のある根性でも無く、只大国にたよって居れば自分の地位が安全であると云う所から、その時々の勢力ある、自分の都合のよいような方にたよるので、一定した主義では無い。
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