「最近朝鮮事情」衆議院議員が見た20世紀初頭の朝鮮(1)
2015.07.27 Monday 01:19
くっくり
●朝鮮は日本の焼き物の本家先生であるが、併(しか)し今の町店などにある朝鮮焼の品物を見ると、如何(どう)して斯程(かほど)までに退歩(おち)たものかと思われる位で、今時朝鮮人の用いて居るのでも少し佳(よ)いのは皆日本品である。之(これ)を見て一には愉快に感じられることであるが、亦(また)之を手本に一層勉強して鋭意に改良することを、人々常に忘れてはならないことである。
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[1895年(明治28年) のソウル市街全景。正面の山が北岳山。その手前の森が景福宮、光化門。家屋は全て藁葺き屋根。この約10年後に荒川五郎はここを訪れたことになる]
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[1930年(昭和5年) 併合時代のソウル市街全景。写真ほぼ中央に朝鮮総督府の建物があり、その奥に景福宮が見える]
<朝鮮の国体>
●以前から朝鮮は殆ど支那の付属国と言うても可(よ)い有様で、無論支那はその政策をとって居たので、朝鮮に於ける支那の勢力と云うものは実に非常なものであった。
●ところが日清戦争で全くその勢力が転倒し、迎恩門を倒して独立門を建てるという仕誼(しぎ)となり、朝鮮の内政も大改革が行われ、朝鮮の国は大韓国と云う豪義な国となり、国王様は大韓国皇帝陛下と御立派にならせられ、皇太子様が立てられる、大韓国大皇后様も定められると云う、エライ有様になった。
●(中略)ところがこの大韓国は他の国とは違うて、その王室は決して国民とその休戚を共にすると云うことは無く、只貴族のみは王室と利害を共にして居るようであるが、それでも国王の信任を得たものはその恩沢にも預かって利益も享けるが、その他はそうで無い。であるから、誰も彼も国王に取入ろうとして、種々に魂胆をめぐらし、運動やら紛争軋轢質に醜状を極め、従ってその間に立って次女や宦官、官妓、巫女(ふじょ)などが旨いことをやるのである。
●常民に至っては気の毒なもので、税を納めたりその他尚義務と云うものはあるけれども、権利と云うては更に無い、王室の普請やその他慶び事や弔い事など、その入用を割りつけられたりなど色々虐められることはあるが、更に王室の恩沢を蒙(こうむ)ると云うとは無い、それは実はあわれのものである。
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