「最近朝鮮事情」衆議院議員が見た20世紀初頭の朝鮮(1)

2015.07.27 Monday 01:19
くっくり



●これは怠け者が居食をして食い潰し、遂に着物迄も売り払って食い潰しながら、着物を着て居ると蚤(のみ)や虱(しらみ)の隠れ場になって困るからなどというのと同じことで、実に止むを得ずこじつけた説であろう。馬鹿馬鹿しい。

●伐っては遣い取っては焚き、そうして如何(いか)に禿げようが如何(どう)しようが構わず、植林など更に考えるどころか我一がちに互いに競うて伐り取りて顧みなかったものであるから、それで遂に今日のような哀れな有様を呈するに至る、従って川にも影響して来た次第であろうと思われる。

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[1903年のソウル近郊。禿げ山が見える]


<朝鮮の首府>

●(首府の京城=漢城=現ソウルの)街路は至って平坦で、殊に京福宮の前街と、俗に親王城というて居る慶運宮及び欧米各国公使館のあった貞洞の辺や、東大門から西大門に通ずる本街路と、南大門から鐘路に至る通りは、道幅孰(いずれ)も十間乃至(ないし)二十間もあるが、その他の小路になると極めて狭く、その上、市中に便所や芥(ごみ)捨場の設備が無いから、甚だ不潔で心持ち悪い所も少なくない。
 ※1間(けん)は約1.81818182メートル。

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[19世紀末の南大門]

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[日韓併合時代の南大門。路面電車の線路も見える]


<高麗朝の旧都>

●(朝鮮の王宮について)朝鮮の王様は立派な美(よ)い御殿がありながら、それを打っちゃって建て方など極めて手軽な新王城にお住居になって、そうして大宮殿は庭の方など荒れはてて瓦葺(かわらぶき)の屋根の上に迄長い草が生え、殿中も鳥の糞など、それはヒドい有様であるのは、果たして如何(どう)申してよかろうか。

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