当たり前のことを当たり前にできる国へ!今週ヤマ場の安保法制
2015.07.13 Monday 02:04
くっくり
PKOが始まってからすでに20年経過している。
「なぜ今なんだ」「拙速だ」という人たちは、この年月の長さをどう考えているのか。
実際には、安全保障の法整備の議論は今に始まった話ではなく、拙速どころか遅すぎたくらい。
image[150712-03kyuuyu.jpg]
[米海軍のミサイル駆逐艦へ燃料補給を行う海上自衛隊の補給艦「ときわ」]
(2)2004年4月、ペルシャ湾で日本のタンカー「高鈴(たかすず)」が武装勢力に襲撃され、銃撃を受けた。
その時、守ってくれたのは米海軍とコーストガード。
「高鈴」の乗組員は全員無事だったが、米海軍2名とコーストガード1名が命を落とした。
計3名の若者が、日本の油のために犠牲となった(ちなみに「高鈴」の乗員は外国人のみで日本人はゼロ)。
しかしアメリカ側は「同じ活動をやっている仲間を助けるのは当たり前」と言った。
この「同じ活動」とは、当時、インド洋で海自が給油し、クウェートで陸自も空自も汗を流していたことを指す。
ところが2007年、当時の小沢民主党が「インド洋での給油は憲法違反」としてテロ対策特措法の延長に賛成せず、法律が失効。
給油活動を行っていた海自は帰国を余儀なくされた。
その途端、日本に対する国際社会の信頼感はガタ落ちに。
日本の油を守るためにアメリカの若者が死んでいるのに、日本人は国内の事情で帰るのかと。
英紙フィナンシャルタイムズは一面で、「これは武士道ではない。日本は臆病ものだ」とまで書いた。
2008年に新テロ特措法が成立し、洋上給油が再開されることになった際、再びインド洋へ向かう船の司令官が、政治家やマスコミもいる前でこんな挨拶をした。
「憲法違反と言われた我々にも誇りがあります。日本のために汗を流して参ります」。
各国との信頼で行ってきた活動が、政治によって納得のできない形で中断したことに対する悔しい思いが滲み出た発言だった。
このような理不尽な出来事が実際にあったことを、いま国会で議論している政治家はもちろん、国民も知っておくべきでしょう。
これまで政治が、現地の自衛官の活動に支障が出るほどの「縛り」をかけてきた現実を、ちゃんと認識する必要があると思います。
[7] << [9] >>
comments (13)
trackbacks (1)
<< 関テレに久々出演!「ワンダー」青山繁晴が拉致問題の現状を解説
安保法制反対派は国連脱退や日米安保破棄を考えてるのか? 青山繁晴「インサイト・コラム」 >>
[0] [top]