「もしネパールで大地震が起きたら国の80%はダメになる」と語っていたネパール人男性
2015.05.25 Monday 01:11
くっくり
日本のことを詳しく知ったのは、ネパールで大学生だったときです。日本に行ってきた先生の話の中で、日本では毎日、全国で平均すると1日に4回くらい地震がおきると聞きました。私はすごく驚きました。もしもネパールでそのようなことがあったら国が壊れてしまう、日本はどうして大丈夫なのか不思議でした。
父はインド海軍の軍人で、家にはインターネットにつながるパソコンがあったので、それを使って日本について調べました。それでもっと興味がわきました。戦争の後、1950年代には食べるものがない人もいた。しかし1964年、わずか10数年後には新幹線も、東京でオリンピックもできた。
古い文化や自然も残しながら、優れた技術力と経済力がある国。小さい国なのにそんな短い時間で、どんなやり方でこんなに発展したのか? 内戦が終わったばかりの自分の国を、これからいい国にしたかったから、私は日本という国を見に行きたいと思って、留学を決心しました。
日本の発展の力のもとは何ですか? 今もまだ探している途中ですが、大学やバイトの経験からその答えが少しみつけられたと思っています。それは日本人には当たり前、でも私には驚くこと。まず時間に正確。学校も仕事も電車も1分も遅れない。まじめ。やると決めたことは必ず最後までやる、人に何か教えるときは相手がわかるまで教える。それから仕事のやり方。社長でも店に来てトイレが汚れていたら掃除をする。ネパールでは考えられません。誰でも自分の担当のことだけじゃなくて、必要なときは他の人の仕事もする、これが日本の力のもとじゃないですか。私はこの力のもとを、ネパールに持って帰りたいです。
有楽町駅前の地下のマクドナルドで働いているとき、地震がきました。3時にシフトが終わる直前で、調理をしていました。ポテトの油が大きな波になって溢(あふ)れそうでした。もちろん私はすごくびっくりしました。しかしけっこう混んでいた店内では、パニックになってる人はいなかった。まだ食べ続けている人もいました。ずっと揺れていて危ないので、お客様にコーヒー券を配ってお店から出ていただいてから、本社に連絡しお店を閉めました。その後着替えにロッカーへいって携帯電話を見たら、もうネパールの家族が地震のことを知っていて、無事を確認するメールが届いていました。電話はつながらなかったけど、インターネットはできたので、すぐメールの返事をして、それからNHKワールドや、アル・ジャジーラの英語の翻訳ニュースを確認して、東北地方ですごく大きな地震があったことがわかりました。
[7] << [9] >>
comments (1)
trackbacks (0)
<< 韓国に怒った米国務長官「根も葉もない神話」&韓国による日本の世界遺産登録阻止工作! 青山繁晴「ザ・ボイス」
大江健三郎の煽動と朝日新聞の誘導…アンフェアな護憲派と、戦前の日本型民主主義! 青山繁晴「インサイト・コラム」 >>
[0] [top]