植村隆LA講演テキスト…在米日本人「朝日慰安婦記事取り消しも日本の保守の声も米国では全く知られていない」

2015.05.11 Monday 04:01
くっくり



 河野談話っていうのは当時の河野洋平官房長官が、この問題について発表したもので、慰安所の設置に旧日本軍が関与した、朝鮮半島からの慰安婦の募集は、総じて本人たちの意思に反して行われた、というふうに結論づけました。
 そのうえで、こういうふうなことも言っています。
 「われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、これを歴史の教訓として直視していきたい」と述べたんです。
 これは、日本の歴代内閣がその後継承してきた、慰安婦問題の公式的な見解であります。

 河野談話の3年後の1995年の8月には、当時の首相の村山富市さんが、村山談話、というのを発表します。
 この談話は、アジア諸国に対する植民地支配と、侵略への反省とお詫びを表明した談話でした。

 河野談話、そして村山談話、この2つの談話、に基づいて、1997年から、中学校の歴史教科書7社の全てに慰安婦の記述が、登場しました。
 しかしこうしたアジアとの和解、の動きに対して、その頃日本では、慰安婦問題を否定する立場の、歴史修正主義者の動きがまた活発になりました。

 現行の教科書は、旧敵国のプロパガンダを、事実として記述している、と主張する、「新しい歴史教科書をつくる会」が、97年の1月に発足し、翌月には慰安婦問題の記述の見直し、など…、歴史教科書の見直しを求める、「日本の前途と歴史教育を考える若手の議員の会」というのができました。
 その事務局長を務めていたのが、今の首相の、安倍晋三さんであります。
 安倍さんは河野談話の見直しを主張したこともあり、河野談話については、否定的な立場であることで知られています。

 こうした勢力のためにですね、今、中学生の歴史教科書から、慰安婦の記述がほとんど消えています。
 まあ新年度はひとつ、1社だけ、教員たちがつくった教科書(注:学び舎の教科書)には載ることになっていますが、そういうふうな状況であります。

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 昨年1月に私の運命を大きく変える出来事がありました。
 これは日本の週刊誌でもトップクラスの販売を誇る、「週刊文春」という雑誌に、私のことが、記事が出ました。

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