「慰安婦の補償を日本に求めない。自分で解決する」と言った韓国のプライドはどこへ?
2015.04.24 Friday 19:01
くっくり
あえて李明博の立場に立ってみると、国内で違憲判決が出てしまった以上、世論の突き上げもあり、行動を起こさざるを得ない側面もあったのかもしれません。
首脳会談で当初の議題とされていたのは経済・安全保障協力関連でしたが、野田佳彦首相がそれを持ち出しても、李大統領は慰安婦問題に集中して話をしました。
「このような私の態度に野田も少なからず驚いた様子だった」と李明博は今年2月に出版した回顧録『大統領の時間』に書いていますが、そりゃ野田さんでなくても誰でも驚くわ!
野田首相も、2013年10月29日読売新聞「時代の証言者」で、こう述べています。
「(2011年10月の訪韓での)ファーストコンタクト(最初の接触)は非常にいいムードでした。(中略)彼が言ったのは、歴代の大統領は任期後半になると、『反日』を使いながら支持率を上げようとする繰り返しだった。私はそういうことはしたくないということでした」
「その直後の12月、京都(での日韓首脳会談)から慰安婦問題でおかしくなりました。(中略)外務省ルートも一往復くらいのやりとりはあるだろうと言っていましたが、(首脳会談)の時間の大半を慰安婦問題でくるとは思いませんでした」
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話を金泳三時代に戻します。
阿比留さんが2014年6月、韓国外務省の元幹部で慰安婦問題の担当者だった人物にインタビューした際、その元幹部は当時を次のように振り返ったそうです。
「韓国は軍事政権が終わって久しぶりに文民政権となり、プライドが高かった。金大統領も政府も、プライドに満ちていた。そのプライドを背景に出てきたのが1993年の元慰安婦に対する給付措置で、日本側には金銭補償を求めず、韓国が自らの財政で被害者を支援するというものだった」
「それまで韓国側は、どちらかというと『誠意ある措置が必要である』ということで日本政府と綱引きをやっていたが、金大統領のときに方向転換をして綱引きはやめた。河野談話が発表された直後、これをもって慰安婦問題を『外交問題としては提起しない』とはっきり言っている。個人的には、このスタンスを引き続き維持すべきだと思う」
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