知られざる安倍外交の成果(2014 G7ブリュッセル・サミット)
2015.04.13 Monday 02:22
くっくり
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2日目のワーキング・ランチでは、オバマ大統領とフランスのオランド大統領が激突しました(2日目の席順を見るとこの2人は隣り合っています)。
オランド大統領が「そんな勝手なことを言うべきではない」と、真っ向からオバマ大統領に噛みついたのです。
フランスはヘリコプターや上陸用舟艇、戦車、ミストラル級強襲揚陸艦をロシアから受注していて、大きな商売なだけに、こちらもオバマ案に乗ることなどできません。
すると、オバマ大統領は「『ノルマンディー上陸作戦70周年』記念式典に欠席することもありうる」と揺さぶってきました。
記念式典はG7の翌日に、フランス北西部で開かれる予定になっていました。
オバマ大統領は、フランスが、プーチン大統領への式典招待を撤回していないことが気に食わなかったのです。
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[画像はイメージです]
式典を主催するオランド大統領は、「誰を招くかを決めるのは私だ」「それなら出席しなくても結構、それはあなたの判断だ」と憮然として切り返しました。
話が進まず、特にオバマ大統領とオランド大統領の対立は顕著で、ついには怒鳴り合いの喧嘩にまで発展したそうです。
このままだと米欧の亀裂の溝が深まってしまう…。
このタイミングで発言を求めたのが安倍総理でした。
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[画像はイメージです]
議長のメルケル首相が、「皆さん静かに」と制すると、安倍総理は「4つの提案をしたい」と言葉を継ぎました。
安倍総理はまず、会議で孤立気味のオバマ大統領に手を差し伸べるように、「さすがに、立派な提案であると思う」と持ち上げました。
そのうえで、「だが、ここでは協議の集約をはからなければならない」と一同を見渡しました。
安倍総理が挙げた折衷案は、
●ロシアに対して5月のウクライナ大統領選の結果を尊重し、ポロシェンコ政権を承認させること。
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