日本は独立国家なのか?これで拉致被害者を救えるのか? 元海自士官の問いかけ

2015.04.06 Monday 01:33
くっくり



 「相手に勝てようが勝てまいが関係ない、実力で取り返しに行くと思うんですけれども、我が国はそれをまだしていない。しない理由は一体どこにあるのか」

 「その事情を知る、もしくはそれに携わることのできる議員の方々には、その理由と、それで国として成り立つのか、それよりも優先している事は何なのかというのを是非ともお話しいただきたいし、お調べいただきたい」

 「比喩ではなく、本当に命を懸けて拉致被害者を奪還しようと思っている者たちがこの日本にはおります。防衛省がなんと言うかはわかりませんが、現在の日本の力をもってすれば確実にできることです。その作戦に出ることを想定し、その作戦で自らの命が無くなることも覚悟し、毎日心身を錬磨し、本当に命をかけて国民の尊厳と国家の威信を守ろうとしている者が今もいることを、知っていただければと思います」

 今の憲法下で実力行使による拉致被害者奪還がほぼ不可能であることは、もちろん伊藤さんも認識されているでしょう。

 だから伊藤さんの主張を言い換えれば、「なぜ憲法9条を改正しないのか。改正せずに国として成り立つのか。改正よりも優先している事は何なのか」ということであろうと思います。

 拉致被害者が帰国できなくてもいいと思っている日本国民は、たぶんほとんどいません。

 が、「憲法9条を改正するぐらいなら拉致被害者は帰国できなくてもやむを得ない」と潜在的に思っている国民は(政治家も)、実はけっこうな数に上るのではないでしょうか。

 そういう人たちは、自覚していようがいまいが、「人の命や自由よりも憲法が大事」という、本末転倒な考えの持ち主ということになります。
 憲法とは、国民の生命や自由を守るためのものであるはずなのに。

 あるいは善意の塊のような人たちで、未だに「話し合いで取り返せる」と思っているのかもしれません。
 国家のふりしたヤクザ(北朝鮮)とこれまで何度も何度も話し合ってきたが、何も動かない現実に蓋をして。

 最近の報道によれば、憲法改正の最初の発議は早ければ今後2年以内に行われます。
 その時に9条が俎上に載る可能性は今のところ低いようですが、9条改正について国民的な論議になるだけでも、北朝鮮には大きなプレッシャーとなるはずです。

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