日本は独立国家なのか?これで拉致被害者を救えるのか? 元海自士官の問いかけ

2015.04.06 Monday 01:33
くっくり



 安倍総理が日本の理念でものごとを決断し、発言しているとはとても思えなかった、だから違和感を覚えたのだと。

 「どう考えても日本にとって最優先すべき対象は、拉致被害者だろう。無理やり、あるいは騙されて拉致された彼らを放置しておいて、再三にわたる渡航自粛要請を無視し、自分の意志で、自己責任と宣言して行った人の事件をきっかけに法整備を進めると言ってみたり、必ず償わせると言ってみたり。彼ら(ISILに殺害された)2名をどうでもいいと言っているのではない。誰がどう考えたって優先順位がおかしいだろう」

 「日本は独立している国だと思っていたが、実は空母に乗っている黒人やネイティブアメリカンと同じなんじゃないか?自国の理念で行動できていないんじゃないか?憲法にしろ、外交にしろ…」

 私はカイロでの安倍総理の演説が間違っていたとは思いませんが、拉致問題の優先順位が落ちているんじゃないか、どんどん後回しにされているんじゃないかという危惧は強く抱いており、そこは伊藤さんと意見が一致していると思います。

image[150406-09rachi.JPG]


 伊藤さんはこの後、記事タイトルにもある「特殊部隊」の話をされています。

 短く言うと、特殊部隊員は「拉致被害者を奪還しろ」という命令が実行されれば、自分の命をもろともせず、淡々と任務を達成しようとする、という内容です。

 このあたりのことを伊藤さんは、「正論」2015年2月号image[]でも述べておられました(昨年11月19日に行われた「予備役ブルーリボンの会」シンポジウムでの発言をまとめたもの)。

 「我が日本国政府は、自国民が『あいつに連れ去られた』ということを具体的に公表して久しい。これは『可能性がある』等のあいまいなことではなく、『連れ去られた』と、一国が世界に公表している非常に重大な事です。それなのに、いまだ穏やかな話し合いしか続いていない。ここまで国民の尊厳と国家の威信を蔑められておいて、なおかつ何を守りたいのか」

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