ドイツの何を見習えというのか? ナチス治下の慰安婦の実態とワイツゼッカーの本音
2015.02.14 Saturday 02:48
くっくり
特に朝日新聞が先頭に立ってそれを煽っていました。
が、同じく西尾幹二さんの
「WiLL」2014年12月号image[]掲載の論説によれば、
朝日は、1995年1月1日から16日まで、「深き淵より ドイツ発日本」という大型企画を連載したのを最後に、社論としてそれを言わなくなりました。
戦後処理に関してドイツはそう単純ではないこと(日本とドイツの戦後処理は原理を異にしていて、「個人補償」はしているが「国家賠償」はしていない)、ワイツゼッカーの85年の演説にも不透明な政治性があることを、その連載の2回目までに描き出していました。
朝日は連載冒頭で、すでにこう書いていました。
【日独両国の戦後処理は、日本が国に対する『賠償』を基本とし、ドイツは『ナチスの不正』の被害者個人への『補償』を柱にした。】
ワイゼッカーは85年の演説の中でこう述べています。
【一民族全体に罪がある、もしくは無実である、というようなことはありません。罪といい、無実といい、集団的ではなく個人的なものであります。】
そして後年、ワイゼッカーは朝日新聞のインタビューでこんな話をしています。
【人は自分に罪がないことにも、責任をとることができる。例えば、私の自動車を他人が運転して事故を起こしても、私は賠償責任を負う。】
つまりワイツゼッカーが言わんとしているのは、
「ヒトラーとナチス(私の自動車を運転して事故を起こした他人)に罪があり、ドイツ人(車の所有者である私)には罪はない。でも賠償責任は負う」
ということであり、「ヒトラーとナチス」と「ドイツ人」、また「罪」と「責任」を明確に区別しているのが分かります。
結果、朝日は「ドイツを見習え」論から後退し、日本の反日運動家もあまりそれを言わなくなりました。
“ネトサヨ”さんレベルではまだ言っている人たちもいますが、朝日ですら20年も前に取り下げた論だということをきっとご存知ないのでしょう。
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