ドイツの何を見習えというのか? ナチス治下の慰安婦の実態とワイツゼッカーの本音

2015.02.14 Saturday 02:48
くっくり


【日本の天皇が彼の兵隊たちのために、“慰安所”という軍隊の売春宿を作らせました。】
【強制売春は、国家の指令で、制度化されたものなのです。】

 韓国側の言い分を100%取り入れただけあって、目茶苦茶な内容です。

 ところが、結局、連邦議会はこの決議案を採択しませんでした。
 その理由を、川口さんはこう推測しています。

【おそらく、実はドイツ人も自国軍の売春の実態を知っていて、このような決議案の矛先は、ブーメランのように自分たちのところに戻ってくることを知っていたからではないか。】

 ドイツ軍の慰安婦については、日本の慰安婦問題とは違い、ちゃんと証拠があります。

 ニュルンベルクの文書センターに行けば、ちゃんとオリジナルの証拠書類が残されているため、議員クラスの人なら知る機会もあるでしょう。

 が、一般のドイツ人は知る機会はほとんどないでしょうね。

 西尾さんも、「フランツ・ザイドラーの緻密な研究書などドイツ人がどの程度読んでいるかも定かではなく、今日ここで紹介した諸事実についてはドイツの一般市民は多分まったく知らないだろうし、興味もあるまい」と述べています。

 ドイツの日本非難決議案は採択されなかったと、先ほど書きました。

 が、採択されなくてもその内容、すなわち

 「日本人はアジアで暴虐の限りを尽くし、しかも、それを未だに反省せず、正当化しようとしている」

 というアピールはドイツで広く報道され、ドイツ人の心に刻みつけられたと、川口さんは指摘しています。

image[050213-09Weizsacker.jpg]
[リヒャルト・フォン・ワイツゼッカー(ヴァイツゼッカー)]

 ドイツと言えば、最近、ワイツゼッカー元大統領が死去し、そのニュースは日本でも大きく伝えられました。

 ワイツゼッカーの功績として日本で特にクローズアップされたのは、1985年5月8日の連邦議会における演説の「過去に目を閉ざす者は、現在に対しても盲目となる」という一節です。

 かつて日本の反日運動家たちはこの一節に注目し、ワイツゼッカーを聖者のごとく祭り上げ、「日本はドイツを見習え」と声高に言っていました。

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