ドイツの何を見習えというのか? ナチス治下の慰安婦の実態とワイツゼッカーの本音

2015.02.14 Saturday 02:48
くっくり


 兵たる者は職業上武器を携行し操作する者であり、強姦犯罪に際しそれを使用したからといって、それだけでは彼が暴力犯罪者であるとの烙印をただちに捺されるいわれはない。】

 つまり、ポーランドやルーマニアやウクライナやロシアの女性を、ドイツ兵が武器で威嚇して強姦しても、まあ大目に見てやってほしい、という公式文書です。

 ザイトラーはこの背景に、衛生問題を見ています。

 売春宿ではどう管理しても性病を防ぎきれません。
 売春婦を相手とする限り、病気の広がりは止められない。
 それは軍事力の低下を招きます。

 そうなるぐらいなら、ドイツ兵の性欲の発散を一般市民の女性で解決した方が、安全で合理的であるという考え方です。

image[050213-05kyousei.jpg]

 クリスタ・パウルの
 『ナチズムと強制売春』
 (日本語版あり。明石書店。原書1994年)image[]
 にも、次のような記述があるそうです。

【1940年10月10日から国防軍の軍人による強姦は親告罪となった。
 これは強姦がほとんど追及も処罰もされないことを意味した。
 ドイツ将兵、ドイツ国防軍の軍人、武装SSの隊員、そしてそのほかの軍機能の担い手たちはポーランドやロシアやフランスなどで何千人もの女性を強姦した。彼らは処罰を恐れる必要がなかった。
 国防軍の軍人が強姦を犯すか売春宿を利用するか、そのどちらの率が高いかは、軍事上の状況によってそのつど変わったと考える。
 1943年にあるユダヤ系の雑誌にのった自殺を謳った詩は、ナチスが学校を売春宿にしようとしていることを知って自殺した、クラカウのベート・ヤコブ師範学校の93人の女生徒についての最後の証言であろうと察せられる。】

 西尾さんは、これらのことをドイツ軍当局は承知していたが、戦争が終わって今日まで、ドイツの国家管理下の強制売春が取り立てて国際的な騒ぎになることはなかったと、述べています。

[7] << [9] >>
comments (16)
trackbacks (1)


<< 「アンカー」少女の覚悟がISILを追い詰め『百年』を動かす!クルド人による独立国家樹立へ?
安倍政権に有利な数字は隠す反日メディア…Tweetまとめ15.02.01〜15.02.15 >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]