中国産漆に駆逐される国産漆!国宝守る英国人社長の闘いと日本人への提言

2015.02.09 Monday 18:32
くっくり


 日本はイギリスの6分の1以下。
 この差が保存状態に表れていると言います。

 外国人観光客は、傷んだところを見ると幻滅してしまうため、観光には大きなマイナスだと指摘しています。

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 「常にきれいな状態で、国が世界に誇れる状態に持って行くのにいくら必要か試算すると、年間で200億円ぐらいなんです」
 「国家からすると、だいたい日本人1人あたり200円」
 「海外から人に来てもらってボロボロになったものを見てもらっている」
 「たった1人あたり200円なのに。日本にとって文化財とはこんな状態でいいんですかって思いますけどね」

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 アトキンソンさんはオックスフォード大学を卒業。
 25年前に日本に移り住み、1992年に外資系投資銀行ゴールドマン・サックス入社。
 日本の不良債権の実態を暴くなど実績を残しました。

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 この頃から茶道をきっかけに日本の文化財に興味を持ちました。

 42歳で仕事を引退しましたが、後継者を探していた小西美術工藝社の先代社長と軽井沢の別荘で偶然隣同士だったことから、経営を見てほしいと頼まれたのです。

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 日光の工房にて…
 「国の体制のもとで続いている老舗なので、経営的な問題はないと思ってたんですが、最初は想像したような安定的なものではなかった」

 実は職人の世界は約4割が非正規雇用。
 その不安定さから若い人はすぐに辞めていき、高齢化が進んでいたのです。

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 技術継承には大きな問題だと考えたアトキンソンさんは、全員正社員にして給料を保証し、若い職人を増やして設備投資も行いました。

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