2006.10.11 Wednesday 21:33
くっくり
毎日新聞 2006年10月10日 22時17分
【ソウル=黒田勝弘】韓国の盧武鉉大統領は「この期に及んでも」やはり歴史問題にこだわっていた。「北朝鮮が核実験実施!」のビッグニュースは日韓首脳会談の直前に飛び込んできた。そこで安倍晋三首相は会談の冒頭で「緊急問題」として北朝鮮問題から意見交換しようとしたが、盧大統領はそれを制し、歴史がらみで「日韓関係」をまず問題にしたという(外交筋)。
竹島(韓国名・独島)問題は「この際、はずしたい」と除外されたが、それでも盧大統領は「靖国・教科書・慰安婦」問題を3点セットで具体的に取り上げ、日本側に解決を求めた。首脳会談は約3時間。歴史問題と北朝鮮問題で費やされた時間は「半々あるいは少し北朝鮮関係が多かったかな」(同)といった配分だったという。
北朝鮮の核実験実施という世界中が注目する緊急事態にもかかわらず、韓国側にとって会談の半分近くは、いつもの不急(?)の歴史問題なのだ。
韓国側が冒頭から「日韓関係の課題」として持ち出した歴史問題の意味付けは、盧大統領によると「今後の日韓関係は東アジアの秩序に決定的に重要だが、そのためには歴史問題が大きな課題になっている」という。つまり「東アジアの秩序」のためには、日本は先の3点セットについて韓国の主張を受け入れるべきだというのだ。
その後、会談の半分以上は北朝鮮問題に費やされたという。歴史問題に関する韓国側の雰囲気について日本側は「(これまで日本批判の“歴史講義”を続けてきた)盧大統領としてはそれでも自制した方だろうが、やはり予想以上に執拗(しつよう)だった」(同筋)という。これは盧武鉉政権の歴史認識や国際情勢観が、超独裁政権の北朝鮮の“現実的脅威”より、相変わらず過去イメージの“日本の脅威”に関心が強いことを物語っている。
(以下略)
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