「逃げたとは書いていない」「強制連行とは書いていない」朝日知識人の騙しの論理!「WiLL」2月号より
2015.01.05 Monday 18:46
くっくり
山田 「逃げた」なんて書いていないじゃないですか。この記事にどこにそう書いてあるんですか。
櫻井 朝刊の一面トップで「所長命令に違反 原発撤退」「福島第一所員の9割」、二面では「葬られた命令違反」などの見出しを大々的に掲げ、「11年3月15日朝、第1原発にいた所員の9割にあたる約650人が吉田氏の待機命令に違反し、10キロ南の福島第2原発へ撤退していた」と書いた。事実上、「逃げた」と紙面全体で言っている。山田さんは言葉の字面だけを追って「書いていない」とおっしゃいますが、これは極めて悪意のある印象操作だと断じざるを得ません。
image[150105-03nimen.jpg]
[朝日新聞2014年5月20日朝刊東京版二面]
山田 それは印象であって、印象で人を批判するのはよくない。書かれた記事の内容にどこか間違いがあるのですか。
櫻井 間違いだらけではないですか。
山田 書いてある事実のどこが間違っているのですか。九割が吉田所長の命令に違反して撤退した、というのが間違いなのですか。
櫻井 彼らは戻ってきているではありませんか。撤退などしていません。たしかに「吉田調書」を読むと、吉田所長は「私は、福島第一の近辺で、所内に関わらず、線量の低いようなところに一回退避して次の指示を待てと言ったつもりなんですが、2F(第2原発)に行ってしまいましたと言うんで、しょうがないなと」と述べています。
山田 あとで述べますが、ほとんど戻ってきていませんよ。
――退避と撤退は違います。
櫻井 だから吉田所長は、同時に次のようにも述べています。
「2号機が一番危ないわけですね。放射能というか、放射線量。(多くの所員が詰めていた)免震重要棟はその近くですから、ここから外れて、南側でも北側でも、線量が落ち着いているところで一回退避してくれというつもりで言ったんですが、確かに考えてみれば、みんな全面マスクをしているわけです。それで何時間も退避していて、死んでしまうよねとなって、よく考えれば2Fに行った方がはるかに正しいと思ったわけです」
所員が第二原発に行ったことをむしろ評価しています。それを朝日の記事は意図的に書かなかったのではないか、と私は思っています。
[7] << [9] >>
comments (17)
trackbacks (1)
<< 日本国民だけが1945年の夏に佇んでいる 「ぼくらの真実」より
「アンカー」景気良くなるが安倍政権危機…賃金上昇とデフレ脱却、公明党、拉致交渉(付:安倍新談話の喧騒) >>
[0] [top]