日本国民だけが1945年の夏に佇んでいる 「ぼくらの真実」より

2015.01.03 Saturday 01:11
くっくり


 ロングセラーの『ぼくらの祖国』image[]の続編というより正編、と青山さんご自身はおっしゃっています。

 もともとは『ぼくらの真実 哲学篇』という書名をお考えだったそうですが、『ぼくらの真実』に変更されました。

 今年は『ぼくらの真実 実践篇』を出版される予定だそうです。

 『ぼくらの祖国』と同様、漢字にはルビが振られており、文章も全体的に平易な感じで、小学校高学年から無理なく読めます。

 冒頭のカラー口絵は16ページ。

 自衛隊機F2に搭乗しての「空中戦」体験をはじめ、青山さんが活動されてきた様々な「現場」の写真が掲載されています。

 初めて青山さんの本を読む人も、著者がどういう人なのかが視覚的に理解できるようになっています。

image[140312-03keirei.jpg]
2014年3月12日放送「アンカー」より]

 最初は「独立」のお話。

 「日本は独立していない」と言われたら、多くの日本人は「えっ?」と戸惑うでしょうね。

 なぜ「日本は独立していない」のか。
 子供でも理解できるように丁寧に解説してくれています。

 青山さんの本が、一般的な政治解説本と最も異なっているのは、文章表現の美しさと、それとは裏腹に、一字一句に書き手の静かな、しかし強い意思が込められていることだと私は思います。

 たとえばこんな文章があります。

【戦争をせよと言うのではありません。戦争を起こさせないよう、国民を奪われないために抑止力を発揮する。竹島、北方領土、尖閣、小笠原、伊豆、そして全国を現場にしての拉致事件、実は小戦争によってすでに国民の犠牲が多く出ているのです。
 第二次世界大戦のような、宣戦布告を伴う大戦争だけが戦争だと思い込むのは、敗戦後の教育とマスメディアによって、世界のなかで日本国民だけが、こうした安全保障や外交について世界大戦が終わった一九四五年の夏に佇(たたず)んでいるからです。】

[7] beginning... [9] >>
comments (3)
trackbacks (1)


<< 小沢一郎と山本太郎は似たもの同士…Tweetまとめ14.12.16〜14.12.31
「逃げたとは書いていない」「強制連行とは書いていない」朝日知識人の騙しの論理!「WiLL」2月号より >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]