2014.10.06 Monday 16:43
くっくり
「慰安婦」問題は、日本の植民地だった韓国に限らない。日本軍が占領したアジア各地に及んでおり、「慰安婦」の集め方は植民地と占領地で異なっている。
元「慰安婦」の証言によると、フィリピンやインドネシアなどの占領地では、ほとんどが拉致や脅迫による連行であった。拉致されたという中国山西省の被害者の証言は、東京高裁判決で事実認定されている。
証言だけではない。極東軍事裁判(東京裁判)の判決には、日本軍が中国・桂林で、工場で働くよう現地の女性をだまして、醜業を強制したことが記述されている。インドネシアのスマランでオランダ人女性を慰安所に連行した事件をはじめ、複数のBC級戦犯の裁判記録などでも強制連行は裏付けられている。
韓国の場合、業者による就業詐欺などの例が多いが、拉致連行の証言もある。
このように、拉致であれ誘拐であれ、「慰安婦」の強制連行があったことは否定できない。「慰安婦」に関する研究成果が日本社会に共有されていないのは、報道の問題もあるが、日本政府が国際人権機関のたび重なる勧告を無視し、自ら主体的に真相究明や教育に取り組んでこなかったことが大きい。
国際社会の人権感覚とかけ離れた強制連行否定論を前に、日本はあらためて被害者の目線で問題を考える時ではないか、とつくづく思う。
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