2006.04.12 Wednesday 01:50
くっくり
●北朝鮮の外交における交渉戦略というのは、一見めちゃくちゃなことをやっているようで、実は統一されている。相手から見れば突拍子もないことをやったり言ったりしているように思えるが、それ自体が一つの戦略体系。
●北朝鮮は国ができた当時から、自分たちの思う方向へ進まない限り、途中で全部壊す、自分たちに有利でないものは全部拒否するという戦略をとっていた。通常、国家間の交渉というものは、お互いに妥協しながら解決策をさぐっていくものだが、北朝鮮には「妥協する」などという言葉はない。
●自分たちの意にそぐわないものは拒否する、というのが一貫したやり方で、その中で、統一された戦略を作りつつ、外から見るとめちゃくちゃだが、彼らの流儀によれば統一された戦略ができていた。だから彼らは毎回毎回その時その時をでたらめにやっているのではなく、でたらめという戦略の基にやっているのである。
●米共和党の政策委員だったチャック・ダウンズの著作で植田氏が総合監修をした「北朝鮮の交渉戦略−over the line North Korea's negotiating strategy」(over the line=「一線を越える」すなわち「反則技を使う」の意)に示されている北朝鮮の交渉術のポイントを要約すると、こうなる。
(1)〜(10)はある程度であればその国でも用いる方法だが、北朝鮮の場合はその度合いが強い。
(1)脅しと侮辱
(2)へつらいとお世辞
(3)相手を立ち往生させ遅延に持ち込む
(4)よりすばやい行動の要求
(5)勝者の特権を備えた強者として自己を演出する
(6)旧悪を正そうとしつつ、自己を犠牲者として演出する
(7)交渉相手が目的や主張や非難を言い出してくるのを待つ
(8)要求や主張や非難を自分の方からまず最初に表明するようにする
(9)双方が敵対するように仕向ける
(10)交渉のよりどころとなるものに関して、双方の内部に相違があるように見せかける
以下は北朝鮮独特の交渉スタイル。
(11)会談のための前提条件を用意する
(12)交渉している当事者の注意を向け直すような事件を生じさせる
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