朝鮮が劇的に豊かになった時代…イギリスの専門家が記した「THE NEW KOREA」より
2014.07.14 Monday 19:28
くっくり
このあと本論、すなわち各項目の詳細な統計及びそれに基づく分析に入っていくわけですが(本書の肝なので買って読んで下さいね)、その直前に、アイルランドはこう記述しています。
「朝鮮に来て4年経った今、こうして書いていて、最近の朝鮮事情を考慮に入れても、国全体の状況や、行政組織とその人事を見ても、朝鮮人と日本人の関係性は、着実にそして加速度的に改善されてきていると私は確信を持っている」
こうやって並べると、日本贔屓の学者のように思われるかもしれませんが、決してそういうことはありません。
日本にとって不都合な記述ももちろんあります。
(だからこそ、この本の客観性はより増していると言える)
たとえば、アイルランドは、1895年の閔妃殺害の裁判を中途半端に幕引きしたことを、「日本の統治時代の最大の汚点」と記しています。
また、併合後の最初の9年間(1910年から1919年まで)は、多くの利益を朝鮮民衆にもたらしたものの、軍の過度に厳しい統制下で統治されていたのですが、それについてこのように批判しています。
「新しい政府を組織するために非常に困難で努力を要する取組みがなされている時に、このような性質の統治がなされたことは関係者にとり最も残念なことであった」
「1919年の独立運動(三・一運動)に対する強硬措置の中には、残酷で、道理に合わないものもあった」
ただ、その強硬措置についても、続く文章を読んでみると、「発展と治安維持の目的を果たしていた。その時から朝鮮は、過去の歴史にはなかった平和と発展を満喫していくのである」とあり、一定の評価はしているようです。
最初の9年間に関しては、さらに、「人々の数多くの善政を施してきたにも拘わらず、軍事面での頑なさが滲み出ており、その行動が人々の間に敵意を生じさせ、改革の進展の妨げとなった」と記しており、これが三・一運動で頂点に達した朝鮮の人々の不満の大きな原因となったと分析しています。
アイルランドは、そもそも「大多数の朝鮮人が従順」で、「日韓併合時も、その後も、日本の軍部指導者の側には何の不安材料もなかった」と記しています。
だからこそ、軍事面での頑なさ(抗日運動の厳しい取締り)が三・一運動を呼び込んでしまったことを、残念に思ったのでしょう。
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