教科書展示会に行ってきました(小6社会)

2014.06.23 Monday 17:28
くっくり


 そのことは韓国の李栄薫ソウル大教授も著書『大韓民国の物語』で指摘しています。
 なぜ李教授がそれを指摘できたのかというと、証拠、すなわち日本が行った土地調査資料が大量に残っていたからです。

 李教授は、韓国の土地台帳を実証的に調べた上で、日本が土地を収奪した事例は存在しなかったのみならず、むしろ朝鮮総督府は土地所有の制度化において「公正」であったという結論を導き出しました。

 そもそも李朝崩壊の大きな原因は、無秩序な伐採によって山林が荒廃し、土地の生産性がほぼ3分の1の水準にまで落ち込んだことでした。

 韓国の評論家で作家の金完燮氏も、「SAPIO」2002.7.24号でこう述べています。

 「日本による支配の“恩恵”を、例えば土地を例に見てみると、朝鮮を統治した日本は1911年から土地調査事業を始めて、農業基盤を整備し、所有権を確定した。
 それまでは土地は国や門中(一族)のものであったために所有者が特定できなかったが、この措置により農民や地主の名義での所有が認められた。
 すなわちこの調査事業により、朝鮮の自作農は自分の土地の主人となり、地主は余分な税金を納めることなく土地を所有できるようになったのである」

 植民地研究の第一人者で英国人のアレン・アイルランドも、1926年の著書「THE NEW KOREA―朝鮮(コリア)が劇的に豊かになった時代(とき)」image[]で、むしろ日本が行った土地制度は、貧しい小作農を援助することに眼目が置かれていたと強調しています。

 具体的には、朝鮮総督府は未耕作の国有地を少額の負担で小作農に貸し出し、開墾終了時には開拓した者に無料で所有権を移したこと、また、すでに開墾済みの国有地は、その土地を借りている小作農が10年の分割で地代を払えば所有権を持てるようにしたという指摘です。

 さて、教科書の記述に戻ると、「土地を失った朝鮮の人々は、日本人の地主の下で働いたり、仕事を求めて満州や日本に移住したりしなければなりませんでした」とありますが、この書き方も誤解を招きます。

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