青山繁晴「インサイト・コラム」にっぽん丸から硫黄島を臨む

2014.05.28 Wednesday 18:06
くっくり



櫻井浩二
「うーん…、そうですか」

青山繁晴
「それは、私たちは、かつての先輩、日本兵は悪者だと、教え込まれ、思い込まされてきたからでもあり、そしてその思い込みのために、何とまだ1万人以上、1万数千人の方々がこの硫黄島に、私が今、再び目にしてる硫黄島に、取り残されたままなんです」

櫻井浩二
「はい」

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青山繁晴
「えー、2006年の12月に、当時の防衛庁と自衛隊の、いわば良心派の人々の理解と支えによって、この立入禁止の島に、民間人として初めて、自由に、入りまして、えー、そしてさっき申しました、かつての先輩方が立てこもられた、地下壕の中も、全て巡りまして、そして、この、暑い暑い硫黄島の中で、道具もなく、掘る道具もなく、自らの爪を剥がして、地下壕を掘られて、2万人で掘られて1メートルしか進まなかった日もあった。その真っ暗な地下壕の中に立って灯りで、壁を照らしますと、無傷の、地下壕すらあるんですね」

櫻井浩二
「ほうー」

青山繁晴
「どんな努力で、その地下壕をお造りになったか」

櫻井浩二
「うーん」

青山繁晴
「そして2万人の方々、たくさん考え方も違い、生き方も違ったのに、その時はただただ、後世の私たちのために、この穴を掘られ、そして、ご自分の利益のために堀った方はただの1人もいらっしゃらなかったっていうのが、その地下壕であり、硫黄島なんです。その地下壕ごと、取り残され、あるいは、私たちの海上自衛隊の滑走路の下に、すら、閉じ込められてる。その方々を取り返しましょうってことを、私は島に入ってからずっと、呼びかけてきました。もう小さな非力な、呼びかけですけれども続けてきまして、それが今の、安倍総理にも、いわば伝わりまして、えー、歴代の政権で初めて、この第2次安倍政権が、硫黄島の海上自衛隊の滑走路も引き剥がして、つまりその前には島の北側に、新しい海上自衛隊の基地も、造ってそこに移転してから、滑走路も引き剥がし、それから島じゅうの、岩の下、草の下に取り残された私たちの先輩を取り返すということを、決めて、実際にもうその準備にかかってます」

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