青山繁晴「インサイト・コラム」にっぽん丸から硫黄島を臨む

2014.05.28 Wednesday 18:06
くっくり



櫻井浩二
「ああー、そうですか」

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青山繁晴
「で、はい、この硫黄島は、沖縄戦の直前にあった戦いなんですが、えー、私たちの祖国日本は、二千数百年に渡って一度も外国に侵されたことがなかった。その硫黄島が史上初めて、日本が外国に占領される島になってしまったわけです」

櫻井浩二
「うーん」

青山繁晴
「当時、アメリカ軍と戦った私たちの先輩は、戦争の末期ですから、もう職業軍人の方は少なくて、2万1000人のうち、ほとんどの、2万人が、私たちと同じ、働くサラリーマンであったり、あるいは、学校の先生であったり役場の職員であったり、そういう30代40代の男性が中心に、えー、後世の私たちのために戦われた。というのは硫黄島をアメリカ軍に占領されると、そこを拠点にして、えー、本土への爆撃は激しくなり、当時、男性は戦地に行ってましたから、残っていた女性や子供が、爆撃で殺されると」

櫻井浩二
「うーん、はい」

青山繁晴
「で、それを、穴を掘って、硫黄島に穴を掘って立てこもって、戦いを1日でも引き延ばすってことをなさったわけです。で、実際にアメリカ軍の、計画では、5日間で、狭い硫黄島が占領できるはずが、36日間も持ちこたえて、いわば31日分、爆撃を遅らせて、本土で、女性や子供が生き残り、そこから後世の私たちが、いわば生まれ、育っていって、現在の日本が、祖国が続いているという、とても大切な島なんですね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、この島、実は、私自身も含めて、日本国民は、ほとんど忘れてきましたけれども、アメリカではずーっと覚えられていて、そこで戦ったアメリカの、海兵隊を中心とする若者たちとともに、日本の将兵も、真のヒーローとして、ずっと忘れられずにいて」

櫻井浩二
「へえー」

青山繁晴
「そして、第2次世界大戦で、一番むごい肉弾戦だったのに、毎年3月に日米の、元兵士が集まって、合同慰霊祭をやってるんですが、今年3月も、やりましたけれども、アメリカの元兵士は全て、税金、アメリカ国民の支えで、子・孫・ひ孫に至るまでいらっしゃるのに、私たちの日本国民、である、わずかな生き残りの方々、あるいはそのご家族は、自費で、基本的に自費でいらっしゃるという、ことになってしまってるんです」

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