スイスが平和ボケ?

2014.05.26 Monday 17:20
くっくり



 同国では近年、「現実の脅威がほとんどない」として伝統の徴兵制に対する廃止論が高まっている。昨年の国民投票では存続派が多数を占めたが、軍事支出に対する国民の目は厳しい。政府は24時間運用に向けてスウェーデン製戦闘機22機を購入する計画だが、近く行われる国民投票で否定される公算が大きいという。

 軍事をも「外注」するスイスの選択は国民負担を減らす賢いやり方なのか、それとも200年の平和がもたらした感覚マヒなのか。意見がわかれるところだが、専門家からは防衛の欠陥を指摘する声もある。ハイジャック機が建物に突っ込むような危機的状況で、撃墜が許されていない他国軍機による対処は困難といった問題だ。イタリア空軍OBの空港専門家は「スイスへの攻撃を計画するなら業務時間外がおすすめだ」と揶揄(やゆ)している。


 私は軍事はさっぱりなので、そちらの評論は皆様に丸投げ\(^^\)
 素人の率直な感想としては、やはり「え!まさかあのスイスが?!」というものでした。

 スイスは国民皆兵で、日本とは違って「平和と安全はタダではない」という当たり前の認識や、「自分の国は自分で守る」という覚悟が国民に根付いていて、装備なんかにも当然お金をかけていて、軍も当然ながら24時間体制で任務に当たっていると思っていました。

 この本を愛読していたこともあり、よけいに。




 気になったので、スイスの軍事にまつわる現状をざっくりですが調べてみました。

 すると、swissinfo.chというスイスのメディアに、このハイジャック事件に関連する解説記事が載っているのを発見。

 そこに出てくるのが、新しい戦闘機「グリペン」の購入問題です。

スイスの空の安全 グリペン購入を巡り議論(2014-04-09 11:01)

 上の産経記事でも少し触れられていますが、「グリペン」とはスウェーデン・サーブ社製の戦闘機で、スイス政府は22機を購入する計画を立てていました。

 「グリペン」購入問題でスイス国内が議論になっている最中に、ちょうどこのハイジャック事件が起きたわけですね。


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