「九条の会」勉強会に参加された読者様のご報告(付:「九条の会」と共産党)
2014.05.24 Saturday 02:43
くっくり
◇◇◇
そして、レジュメが一通り終わったので、今度はテキストである「集団的自衛権」という本に取り掛かる段になりました。
今度はレジュメの時とは違い、まるで学校の国語の時間のように、段落ごとに一人ずつ読んでいくシステムでした。
読み上げる方も、読み上げられる方も、内容があまり頭に入ってこないこのシステムを何故採用するのか(学生時代にそんな経験ありますよね?)、最初は意味が分からなかったのですが、彼らが不明瞭な声でボソボソと読み上げる言葉を、手元のコピーの中でなぞっていくにつれ、何となく分かってきました。
最初にも書きましたが、彼らは、私と娘を除いて10人中8人が、恐らく法的に「高齢者」と規定される範疇のお年であるように見受けられました。
なので、九条の会の老眼率も80%なのでしょう。
そんな彼らが、ハンドブックサイズに詰め込まれている小さな文字を読むというのは、中々の重労働であることは容易に想像できました。
そんな彼らが、「文字を読む」という労働を分担し、「紙芝居の様にただ聞いているだけ」という求心力の低下を防ぐためのシステムとして「学校スタイル」を選択したのであろうと思いました。
そのテキストの中に、繰り返し出てきた言葉があります。
「顕教」と「密教」です。
私は宗教に対して興味があり、自分なりに色々調べたり、我が家の菩提寺(ぼだいじ。簡単にいえば代々お世話になっているお寺のことです。)の住職と、我が家の宗派(真言宗。密教です。)について色々お話ししたことがあったので、「顕教」と「密教」が私なりに、どういう使われ方なのかわかりましたが、
「この『顕教』とか『密教』ってのは、つまりどういうことなんだろうね?」という話が出てきました。
恐らく九条の会の中でも、最もご高齢と思われる男性の疑問でした。
人それぞれに、宗教も、宗派も、宗教観も、死生観も違うことですから、知らなくても全く無理のないことだと思いました。
そこで、私の頭のデータベースが何かのお役に立てればと思い、
「『顕教』というのは、教義などについて誰の目にも分かるようにされている宗派のことで、逆に『密教』は、私の信じる宗派である真言宗、つまり弘法大師さんの所のように梵字を使ったりして、あえて教義を一見、分からないようにしている宗派のことであり、同じ仏教でも宗教観の違いから生まれた言葉です。」
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