「アンカー」妄想が生んだ中国の南シナ海“進出”と『美味しんぼ』問題

2014.05.15 Thursday 03:36
くっくり



岡安譲
「勝手な妄想ですね」

青山繁晴
「はい。これあの、英語で言うと、obsession(オブセッション=妄想)って言いますけど、obsessionっていうふうにアメリカの情報機関、が、例えば、いち民間人の僕と議論してる時にも、あるいは軍人の言葉でも、このobsessionって言葉は実は出てくるわけですね。で、これは、ミニミニ文化大革命っていうのはまあ僕があえて申した言葉ですけれども、これあの、僕の個人的認識じゃなくて、西側の分析ではだいたいこれで一致してるわけですね。で、それ西側だけじゃなくて、いま、中国にいきなり乗り込まれた、海に乗り込まれた、ベトナムも、実はそういう分析をしていた。あるいは、してきた。なぜかというとですね、その理由も含めて、ちょっと出して下さい」

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村西利恵
「ベトナムは現実主義だから、油断していた。どういうことでしょうか」

青山繁晴
「これは、中国もベトナムも、共産党の一党独裁です。ところが、中国とベトナムの大きな違いは、中国はそういう妄想によって、国を、運営せざるを得ない。なぜかというと、広すぎる領土、多すぎる人口、詰め込みすぎた異民族、何かでっかい話を作らないとやっていけないんですよ。ところがベトナムは、その、むしろ逆に、この大きな中国を頭に抱いて、徹底的なリアリズム、現実主義でやってかないといけないんで、妄想の部分がベトナムには、ほとんどないんですよ。一時期この、インドシナ半島に出て行こうとして、事実上失敗して、よけいに今、しっかりした現実主義なんですよね。で、現実主義から見たら、これ皮肉な話なんですが、中国に対して、油断せざるを得なかったんですよ。現実主義だから油断しないんじゃなくて、現実主義だから、油断してしまった。はい、それどうしてかというと、出して下さい」

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村西利恵
「油断の原因の1つ目は、去年10月に、李克強首相がベトナムを訪問していること」

青山繁晴
「はい。だから、去年10月ですからまだ半年ちょっとしか経ってない、その時に、中国のトップの1人の李克強さんが、ベトナムにやって来てですね、これ、東南アジア歴訪したんですけどその最後にベトナムにやって来て、もう、やあやあで仲良くしてですね」

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