台湾学生は「反中」ではなく「民主主義」を訴えている…Tweetまとめ14.03.16〜14.03.31
2014.04.01 Tuesday 02:49
くっくり
特に保守派の中で、この問題を「反中」や、中国からの「独立」に直接結び付けて語る人が多いようですが、それは実態とは大きく異なっています。
(私も当初その傾向があったので、偉そうに言える立場ではありませんが)
学生らが立ち上がったのは、台湾にとって非常に不利とされる協定そのものに反対ということももちろんありますが、それと同じかあるいはそれ以上に、台湾国民の多数が反対している協定を与党の国民党が強行可決してしまった(審議を一方的に打ち切り、強引に協定の同意を進めようとした)こと、つまり、民主主義のプロセスが無視されたことに対する怒りや危機感があります。
日本のメディアの報道では、左右関係なく、「経済面だけでなく政治的にもやがて中国にのみ込まれ、自由が制限されることを懸念している」という趣旨のことが添えられていましたが、日本語発信している台湾人や台湾在住日本人のツイートを見た限りでは、中国から受ける影響よりもまず台湾の民主主義の行方を心配している方がとても多かったです。
台湾の民主主義は若いです。
台湾の学生らは、親の世代がやっとの思いでつかみ取った民主主義が、これをきっかけに崩れてしまうのではないかということを、とても危惧しているのです。
私の言葉なんかより、この動画を見ていただいた方が分かりやすいでしょう。
現在、台湾では「独立」より「現状維持」を望んでいる人が過半数です。
最終的には独立を望んでいる人がもちろん多いのですが、現時点では変化を望まないということです。
もちろん「反中」「独立」志向の強い台湾人も少なくありませんが、そういう人たちは今回の運動の主体的な存在ではありません。
デモの現場にいた日本人の、「独立派系の『台湾加油』(台湾頑張れ)のスローガンより、『退回服貿』(サービス貿易協定反対)の方に反応する人が多い」というツイートもありました。
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