【東日本大震災-13】外国人から見た日本と日本人(39)

2014.03.10 Monday 19:01
くっくり



 この災難を知ったとき、私はちょうど用事でシンガポールに滞在していた。
 ホテルのテレビからアメリカのABCや日本のNHKの番組で地震直後の震災地の様子を見ることができた。
 岩手県地域の瓦礫を巻き込んだ津波に襲われた惨状が生々しく放送されていた。
 後に、私がよく知っている東京の映像も入ってきた。
 映っていたのは確かに、よく行ったことのある新宿の街だった。
 たくさんの人々がバスターミナルに長い行列で並んでいる映像だった。
 地震の直後の様子を目の当たりにして、怖いと感じた。
 高層ビルから下りて避難してくる人々。
 大勢の人の波となって、しかし混乱状態でなく、互いに話すでもなく、それぞれがただ情況を推し量りながら、何かを待っているようだった。

 しかし、かえって日本から遠く離れている私には、そうした光景は目を覆いたくなるほど悲しく感じられた。
 胸を痛め、混乱する自分を知った。
 身をもって震災を経験できない私にとって、日本の人々の冷静な姿を見て、驚愕と同時に愛おしく感じずにはいられなかった。

 帰国せざるを得ない事情があって、日本には3年間しか滞在できなかったが、日本での生活を通して私は日本の空気を体得し、押さえきれない懐かしさが胸いっぱいにこみ上げてくる。
 こんな私のような中国人から日本の人々へ応援メッセージを心を込めて送りたい。

 ガンバレ、日本!

■ジュリアン・ヴィグ=フランス人。男性。20代。元留学生。
 あなたの価値ある国を復興させるべく、戦い続けてください。
 あなたたちの勇気は、日本でも、海外でも、尊敬の念を引きおこしています。
 私はあなたたちに、私の心からの想いとはげましを送ります。
 そして、間もなくこの両腕で、援助のための何かを試みるつもりです。
 では、イシノマキで!

■中方建治=中国出身日本に帰化。男性。50代。会社員。
 今回の大震災では、日本人の素養の高さを世界は知りました。
 危機や難局に直面したときの日本人の冷静さ、謙譲の精神は見事であり、敬服に値します。

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