【東日本大震災-13】外国人から見た日本と日本人(39)

2014.03.10 Monday 19:01
くっくり



〈中略〉当然、復旧活動が一日も早く行われなければなりません。
 しかし、その前にこのような社会になったのは我々自身のせいではないかと考えなければなりません。
 なぜなら、我々が過剰な便利さを追求した結果は莫大な電力を需要し、原子力という悪魔と契約をしました。
 中国でも過剰な便利さを追求する傾向が出始めて、このまますると第二、第三の原発事故が起こるのは間違いないと私は思います。
 今回の震災を契機に社会スタイルをもう一度見直したほうがよいのではないかと感じました。

■蔡博宇=中国人。男性。20代。会社員。
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[画像:時事通信>自転車通勤が急増−仙台(2011年3月25日)]

 電車が7割止まっているなか、タクシー、バスなどあらゆる手段および方法を使って、仕事に向かう日本人のサラリーマンの姿が目に映る、震源地から数百キロ離れているとはいえ、余震、原発などといった危険に脅かされるなか、皆、依然、仕事に向かっていた。

 私はこの日、会社に1時間近く遅刻して到着した。
 エレベーターを待っている最中に、日本人の同僚と雑談。
 「電車止まっていますね、明日も会社来るのかな?絶対遅刻するよ」
 と私は嘆く。
 「そうだね。明日は自転車で来ようかと思っているんだけどね。じゃないと、間に合わないから!」
 と日本人の同僚は答えた。
 私は、同僚の言葉に感心した。
 「自転車…」

 「勤勉」――日本人を表すもっとも適切な表現であると、今回の大震災を通して思った言葉。
 こういった勤勉な態度が日本の企業を支え、先端的な技術を生み、素晴らしい日本製の商品を世に送り出しているのである。
 また、この「勤勉」が戦後の日本の高度経済成長を語る証拠であると改めて感じさせられた。
 そして、再び、この「勤勉」により、日本の再復興はそう遠くないと確信している。

■アンニャ・ホップ=ドイツ人。女性。新潟大学教育開発研究センター助教授。
 母国のドイツから帰国を強く求めるけれど、私はこの愛する人のいる美しい国に、できることをするために、留まる。


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