[総理初メッセージ]【続・紀元節】外国人から見た日本と日本人(38)

2014.02.11 Tuesday 00:51
くっくり


田中英道 著「日本の歴史 本当は何がすごいのか」より、マライーニ氏が田中氏にかけた言葉

 日本には大変なショックを受けました。日本は私を目覚めさせたのです。西洋人のキリスト教や古典学に依拠しないで、立派な文明をもっている国があったからです。

 どちらを向いても道徳的一貫性、正義感、精神的な成熟を示す人々に出会うことができました。

 日本という国は、その世界地図に占める小さな位置よりも、はるかに大きな存在なのです。

○クロード・レヴィ=ストロース=フランス人。1908年(明治41年)生まれ。社会人類学者、思想家。コレージュ・ド・フランスの社会人類学講座を1984年(昭和59年)まで担当し、アメリカ先住民の神話研究を中心に研究を行った。アカデミー・フランセーズ会員。1960年代から1980年代にかけて、現代思想としての構造主義を担った中心人物のひとり。日本文化を高く評価する親日家であり、1993年春の外国人叙勲で勲二等旭日重光章が授与されている。2009年10月逝去。
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「中央公論」昭和63年5月号より

 かつては西洋を含め全世界にあった人類の「原初的な文化」が、最も総合的な形で示しているのが日本の文化ではなかろうか。
 神話と歴史を切り離した西洋が人間の自我を優先させ、精神の荒廃をもたらしたことに対比して、神話を歴史へ滑らかにつなげた記紀神話の編纂者の「鮮やかな組み立て方」の中に、日本の文化の精神的特質が現代にまで脈々と受け継がれていると思われる。

 われわれ西洋人にとって、神話と歴史との間は深い淵で隔てられています。それに対しもっとも心を打つ日本の魅力の一つは、神話も歴史もごく身近なものだという感じがすることなのです。

〈中略〉伝統の時代と現代の感受性との間に生きた連続性が保たれているのだとわかります。

〈中略〉今日では日本文化は東洋に対しては健全な社会のあり方のモデルを示しています。西洋に対しては精神的衛生のモデルを提示します。今度は西洋の国々が日本を学ぶ番なのです。


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