安倍政権は安全保障をやる気があるのかないのか

2014.01.25 Saturday 03:07
くっくり



 ところが、ところが!

 本当は安倍総理は集団的自衛権については急いではいない(急げる状況にない)という話を、1月15日の「アンカー」で青山繁晴さんがしていました。

image[140115-02title.jpg]

 ご覧になっていない方、ご覧になったもののお忘れになった方のためにザッとおさらいしますと……

 実は、安倍総理はこの国会で、2015年10月に予定されている消費税10%引き上げの見送りをしたいと考えているのだと。

 この引き上げは消費増税法に明記されているため、見送るためには当然ながら法改正が必要になります。

 が、法改正をやるとなると、国会は必ず紛糾します(それ以前に与党内で紛糾するでしょうが……)。

 それで手一杯になってしまい、安保も含め他の問題をやるどころではなくなってしまうという話です。

 実は消費税8%への引き上げも安倍総理は本当はやりたくなかったが、その法改正をやる時間がなかったのだと。

 国家安全保障会議(日本版NSC)と特定秘密保護法を通すための国会審議の時間が必要だったから、消費税引き上げを中止するための法改正をやる時間がなかったのだと。

 議論が二分されるような大きな法律を通そうとすると、それにかかりっきりになってしまうのは、昨秋の臨時国会における特定秘密保護法成立までのドタバタぶりを見ても明らかです。

 しかも、同時に、安倍総理は集団的自衛権について公明党に「考える時間を与える」ことも考えており、したがって安全保障は今年はお休みの年になる。

 ……というのが青山さんの結論でした。

 じゃあ公明党なんかもう切ればいいじゃん!と思うのですが、それもまた難しい。

 安倍政権の安全保障政策に比較的理解がある日本維新の会もみんなの党もいまやガバナンスがない、政党の体をなしていない状態だから、現時点では公明党と連立を続けるしかないという、苦しみがあるのですね。

 これ以上の消費増税にはもちろん私も反対ですし(リーマンショック以降わが家もピンチがずっと続いています(T_T))、阻止できるものならそうしてほしいですが、それと引き換えに安全保障の議論が止まってしまうのだとしたら、それはそれで非常に困ります。

[7] << [9] >>
comments (4)
trackbacks (0)


<< 「アンカー」驕るな安倍政権!名護市長選と東京都知事選に見る根本危機
たかじん天皇を語る&安倍総理の追悼メッセージ >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]