天皇陛下が傘寿を迎えられました

2013.12.23 Monday 04:24
くっくり



 面会時間は10分でした。
 時間が来て、中山きくさんら白梅の女性たちが少し無念の気持ちを感じながら部屋を出ようとした時、思いがけないことが起きました。
 皇后陛下が彼女らに「白梅の塔は、どちらの方角ですか」と、お声をかけられたのです。

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 中山さんが方角をお教えすると、両陛下は、本当に深々と、ずっと礼をしてくださったそうです。
 戦後ずっと報われない思いで生きてきた中山さんらは、「白梅も含めた9つの学徒隊の少女たちが報われた」と、初めて感じることができたそうです。


 天皇陛下は御即位前から沖縄に深い関心をお持ちで、その思いの深さは、御自ら琉歌(沖縄人でも詠める人はわずかと言われています)をお詠みになるところにも如実に表れています。

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[平成6年6月3日、米国ご訪問に際し会見された両陛下]

 他にも、陛下の沖縄への思いの深さが表れたエピソードがあります。

 平成5年に天皇として初めて沖縄を訪問された翌年の平成6年、陛下が皇后陛下とともにアメリカをご訪問された時のことです。
 サンフランシスコに到着されたのは、ちょうど現地時間で6月22日、日本では沖縄戦終結の日でした。

 随行した渡辺允侍従長(当時)によれば、陛下は「ちょうど重なってしまうが、沖縄で慰霊式典が行われる時間はこちらでは何時ごろだろう」とお尋ねになったそうです。
 侍従長が調べたところ、ちょうど公式晩さん会の始まる頃でした。

 それをお聞きになった陛下は、「(晩さん会の開始時刻を)少し遅らせてもらえないだろうか」とおっしゃいました。
 そして両陛下はその時間、ホテルの部屋で黙をされていたとのことです(日経新聞2008年1月31日付)。


 御誕生日のご会見には、さらにこのような御言葉もあります(同じく産経新聞12月23日朝刊紙面から引用)。

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