「アンカー」(2)張成沢処刑で金正恩新体制と中国の関係は?拉致問題進展は?
2013.12.19 Thursday 03:56
くっくり
「うん、これは実は、中国と北朝鮮の関係にとって、ずっとつきまとってきた話なんですね。金一族の独裁をどう考えるのか。えー、中国共産党は実は世襲はしてません。えー、あの毛沢東さんでも、はっきり言うと権力亡者で、その文化大革命で数千万人殺害したと言われている、この毛沢東さんでも、世襲はしてないんです(一同同意)。あるいはかつてのソ連でも、世襲は基本的に起きてない。それなのに北朝鮮ではずっとその、金一族が世襲することについて、中国は前から不快感を持ってた。しかも中国は実は、揺れてきたんですね。その、2代前の江沢民国家主席は、この金正恩さんのお父さんの、金正日総書記が訪中すると、こうやってギューッと、ハグをしてましたね。で、ところがそのあとの胡錦濤国家主席になると、ハグは嫌で、こうやって握手、遠くから握手するから、北朝鮮がお願いをして、やっと最後の方ハグしたんだけど、胸の上だけつけて、こうギューッはなかったと(一同苦笑)。ね。そして、今回の習近平さんになると、その、お父さんならまだしも3代目のこの若すぎる独裁者っていうことで、非常に冷たい姿勢を取っていて、この金正恩さんが送り込んだ、崔竜海(チェ・ヨンヘ)さん、今、軍のトップと言われてますけど、この人が中国に、この軍服を着ていったら、脱げと」
村西利恵
「うん、ありましたね」
青山繁晴
「制服を脱げと言われたと。ね。で、そういうこともあって、どうも中国がこのまま行くと、張成沢さんと結びついて、金一族を切ってしまうんじゃないかと。北朝鮮という国は中国にどうしても必要なんです。これ『アンカー』で何度も言いましたが、僕のこの、汚い顔が中国だとすると、朝鮮半島はこの喉です、中国にとって。喉仏の所まで、韓国で、そして下に大きな日本、アメリカがいる。ここまでは、親米勢力が来てるわけ。この柔らかい部分が北朝鮮ですから、これ絶対守りたい。守るためにはどうしたらいいのか。金一族を使うのか、朝鮮人民軍に頼るのか、中国は揺れてきた。そこに、北朝鮮なりにいわば答えを突き付けようとして、張成沢さんを処刑することによって、しかし路線は変えない。金一族だけでやるから、中国もそれに同意しろという意味なんですよね。じゃあこれに対して、中国はどうしてるかというと、例えばこれです」
image[131219-17masao.jpg]
[7] << [9] >>
-
trackbacks (0)
<< 「アンカー」(1)安倍総理生出演…消費税・TPP・防空識別圏・拉致・硫黄島遺骨・秘密保護法・憲法改正
続・韓国軍によるベトナム民間人虐殺問題「SAPIO」13年1月号 >>
[0] [top]