日本が残酷な統治をしていたのなら、なぜ朝鮮人に銃を持たせたのか

2013.12.14 Saturday 02:55
くっくり



 アキタさんはここでもまた、「おかしい」と気付きます。
 そしてこの徴兵制度に対する疑問をきっかけに、日本の朝鮮統治を検証されることになったのです。

 私はこの一連のくだりを読んで、目から鱗が落ちました。

 よく考えれば当たり前のことなのですが、併合時代、朝鮮出身の日本軍兵士も多数いたんですよね。

 志願者数も大変多く、1938年の志願倍率は7.3倍。
 その後も増え続け、1942年の志願倍率は何と62.4倍にも及んでいます。

 日本軍の将校を養成する陸軍士官学校や陸軍幼年学校では、朝鮮人へも門戸を開放していました。

 また、満州国軍の朝鮮人軍人も陸軍士官学校に派遣留学されることがあり、朴正煕・元韓国大統領(朴槿恵大統領のお父さん)は満州国軍の士官任官後、同校で教育を受け卒業しています。

 そのため日本軍には朝鮮人将校も少なからず存在していたのです。

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[朴正熙訓導が満州国軍軍官学校の日系将校枠出願にあたり受験年齢制限特別免除を求める血書嘆願書を提出したことを報じる1939年3月31日付満洲新聞。画像はWikipediaより]


 アキタさんはインタビューの中で、他にこのような話もされています。

●「従軍慰安婦」を「性奴隷(sex slave)制度」と言いますが、奴隷は賃金をもらうことなどできない。この一点を考えるだけでも、賃金をもらっていた慰安婦は「少なくとも“奴隷”ではない」ことが分かります。

●欧米の植民地支配は相当酷いものです。まさに搾取、奴隷扱い。殴打、拷問、見せしめなどの刑罰も行われていました。教育などほとんど与えられない。残忍極まる、まさに植民地化(colonialization)です。しかし日本は朝鮮に強制労働を強いていませんでしたし、強制収容所もなければ隔離政策もとっていませんでした。むしろ、朝鮮人民を議会に参加させ、警察の任にまで当たらせている。きちんと賃金を払い、学校や百貨店を作り、朝鮮人民も教育を受け、自由に買い物もできた。それは植民地化ではなく併合(annexation)だったからです。

●サンフランシスコ地区に住む51人の朝鮮生まれの年配の人たちに、統治時代について聞き取りを行ったヒルディ・カン女史(韓国系アメリカ人の研究者を夫に持つ)。彼女は「日本は悪いことをした」という先入観を持って調査に当たった。ところが、ニコニコと笑いながら統治時代を語る人、「一番親しかったのは日本人でした」と懐かしげに語る人、なにより「私は辛いことは何も体験していません」と前置きして語り始める多くの人々に出会いました。彼女は「私が聞けると期待していた残虐行為に関する話が聞けないのはなぜか」と自問します。彼女は聞き取りを終えた後も、当時の朝鮮は「黒い傘の下」だったと信じているのでしょう。私(アキタさん)とは見解を異にしますが、それでも彼女を尊敬します。自分の先入観を捨てて、聞いた記録を、自分が従来信じていた通説の証明にはマイナスになる話も包み隠さず紹介しているからです。

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