日本が残酷な統治をしていたのなら、なぜ朝鮮人に銃を持たせたのか
2013.12.14 Saturday 02:55
くっくり
次に名前を聞いたのは、数ヶ月前、アキタさんとブランドン・パーマ氏の共著【「日本の朝鮮統治」を検証する1910-1945】が発売された時。
この著書は、欧米の朝鮮総督府時代の研究・調査結果をもとに、日本の朝鮮統治は「九分どおり公平だった」と結論づけています。
実は私はこの著書はまだ読んでいないのですが、2014年1月号(今月号)の「WiLL」と「正論」にアキタさんのインタビュー記事が載っており、それを読みました。
「正論」の方は櫻井よしこさんとの対談形式です。
いずれの記事も大変興味深いものでした。
内容を少し紹介します。
まず最初に述べておくと、アキタさんは日系二世であるため、日本寄りではないかと誤解されることもあるようです。
が、アキタさんは第一に歴史家であり、悪いところは指摘し、良いところは褒めるというフェアな態度で研究をされているとのことです。
この著書の出版にあたって日本の関係者から寄付を受けるようなことは、もちろんされていないそうです。
実はアキタさん自身も、以前は、日本統治時代に日本は朝鮮半島で悪いことをしたのだろうと思っておられたそうです。
それが2000年代のはじめ、朝鮮史を研究していたブランドン・パーマー氏が大学院生時代にまとめたレポートを読み、「あれ、どうもおかしいな」と。
それは徴兵制度に関するレポートで、朝鮮では最初は「志願制」、のちに徴兵制が施行されたとありました。
ということは、日本は朝鮮人民にも「鉄砲を渡していた」ことになります。
もし日本が残酷で野蛮な統治をしていたのだとしたら、朝鮮人に銃を持たせるだろうか。
いいえ、むしろ武器を奪うはずです。
日本への復讐や抵抗のために使われてしまうからです。
このことで、アキタさんはそれまで自分が考えていた「極めて過酷な統治」というイメージにひとつの疑問が生まれたそうです。
また、その頃、アキタさんは、六波羅弘子氏の日本での徴兵制に関する論文も読まれていました。
それによれば、徴兵制導入から2ヶ月後の1873年、三重県のある村では異を唱える人々が暴動を起こしていました。
ところが、パーマー氏の論文によると、朝鮮では1944年に徴兵試験が導入されたのに、何も起きていません(試験の最中に終戦となる)。
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