ルーズベルトが仕掛けた日米戦争 ドーク教授の見解
2013.12.09 Monday 17:07
くっくり
ドーク 戦争は複雑です。どの国が正義か悪かを単純に決めることは難しい。それよりも、現在は将来のことを考えなければならないと思いますね。
湯浅 法律的にはアメリカが最初に戦争行為を仕掛けたと解釈されるとおっしゃいましたが、ルーズベルトが日本に最初の一発を撃つように仕向けた、あるいは日本の真珠湾攻撃を知っていたのに防御せずに攻撃させたという議論もあります。ルーズベルトの陰謀論ですね。
ドーク ルーズベルトが本当に陰謀を実行したという決定的な証拠は出ていません。ただ、私の記憶では、おじたちを戦争に行かせた私の祖父は、ルーズベルトがそう仕向けたと信じていました。あの世代のアメリカ人は、部分的には陰謀論を信じていました。
湯浅 真珠湾の記念日あたりになると、毎年のように陰謀論に関する本が米国で出版されます。
ドーク ただ、新しい資料やファクトはあまり出てきていません。これからは真珠湾に興味のある世代がだんだんいなくなります。今の世代は当時とは随分違った日本を知っています。民主主義的な日本を経験的に知っている人たちにとっては、真珠湾はそう深い意味を持たないと思います。
______________________________起こしここまで
実は、戦後間もない1948年に、ドーク教授と同様の見解を示したアメリカ人がいます。
ヘレン・ミアーズという女性学者です。
1920年代から日米が開戦する直前まで二度にわたり支那と日本を訪れ、東洋学を研究しました。
彼女は1946年に連合国占領軍最高司令部の諮問機関のメンバーとして来日、戦後日本の労働基本法の策定に携わりましたが、1948年に出版した「アメリカの鏡・日本」(出版当時、マッカーサーにより邦訳出版が禁止された)でこう述べています。
「パールハーバーはアメリカ合衆国の征服をたくらんで仕掛けられた『一方的攻撃』であるというが、この論理では日本を公正に罰することはできない。なぜなら、私たちの公式記録が、パールハーバーはアメリカが日本に仕掛けた経済戦争への反撃だったという事実を明らかにしているからだ。パールハーバーは青天の霹靂ではなく、然るべき原因があって起きたのだ。原因は、1941年7月25日にアメリカ、イギリス、オランダが打ちだした『凍結』令である。三国は自国領内にある日本の全資産を凍結し、貿易、金融関係をすべて断絶した。日本は輸入必需品の80パーセントを『凍結』地域に頼っていたから、三国の行動は日中戦争の泥沼化だけでなく、国内経済の窒息を意味するものだった」
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