元慰安婦16人の証言を西岡力氏が分析!証言のいい加減さと日本政府の調査のずさんさが改めて浮き彫りに
2013.11.09 Saturday 03:18
くっくり
【元慰安婦16人の証言の分析】
image[131108-04seirontable.jpg]
[「正論」に掲載された表は文字が小さく見にくいので筆者がIllustrator CS6で表を入力&特記事項を色分けしました。クリックすると新規画面で拡大されます。元画像はこちら]
●上の表を見てほしい(裁判や各種の調査で姓名が公表されていない証言者については姓のみ掲載)。日本政府聞き取りの16人のうち、安秉直調査と重なるのが、1金○○、2黄錦周、4李貴粉、8金学順の4人。その4人全員が慰安婦にさせられた経緯について、安秉直調査とは異なることを話している。しかし、日本政府側はその点についての確認作業を一切していない。
● 安秉直調査は40数人の中から最終的に19人の証言だけが選ばれた。19人は複数回の聞き取りと裏付け調査を経て「意図的に事実を歪曲していると思われるケース」などを除外した残りである。一方、当時、名乗り出て運動に加わっていた「元慰安婦」は40数人で、安秉直調査が最初に対象にした人数と一致している。したがって、政府聞き取りの16人のうち残り12人は安秉直調査で除外された側だったとほぼ言える。それであれば余計、政府調査において裏付け調査が必要だったのに、それは全くなされていない。
●整理すると、16人のうち12人については安秉直調査で信憑性が疑われて除外されたケースが全部かほとんどなのに、裏付け調査が全くなされていない。残りの4人は安秉直調査で裏付け調査を経て最後まで残ったケースだが、その証言が4人とも安秉直調査と重大な相違があり信憑性に欠ける。つまり、この16人の聞き取り調査は全て信憑性に欠ける。
●裁判原告と重なっている1金○○、4李貴粉、8金学順、12朴福順、15盧清子のうち、1金○○、4李貴粉、8金学順の3人は慰安婦にさせられた経緯について訴状と異なる話をしている。それなのに、訴えられていた立場の政府が、調査で確認作業を全くしていない。
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