日本よ、これが「太平洋戦争」だ
2013.10.28 Monday 18:54
くっくり
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かつて毎年8月15日の新聞の1面コラムは「あの日も暑かった。ことしも終戦の日がめぐってきた」ってな感じのものが多かったですな。
そして各新聞は、終戦特集を組み、あの戦争を「太平洋戦争」と何の疑いもなく書いておりました。
そして、いまも書いているね。
新聞だけではない。
学校の教科書には「太平洋戦争」と大まじめに書いてある。
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私の手元に、河出書房新社が平成10年に出版した米国人ジョージ・C・コーン著(鈴木主税訳)の「世界戦争事典」がある。
その「太平洋戦争」の項を開くと「1879-1884。ペルー、ボリビア、チリはアタカマ砂漠の支配権を握りたがっていた。」で始まる解説が載っている。
えっ、「太平洋戦争」って日本が戦った戦争じゃないの?
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同砂漠は火薬の原料となる硝石の産地で、チリが採掘地を拡大しようとして、ボリビアとペルーに宣戦布告をしたんですな。
双方は軍艦を出して、太平洋において海戦を行うに至った。
これが世界で認知されている「太平洋戦争」なんですね。
結果はチリの圧勝。
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世界中、どこの国の士官学校も兵学校も「太平洋戦争」とは19世紀末の南米における硝石戦争のことと教えております。
米国もでありますよ。
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では、日本が「太平洋戦争」としている戦争は、何と呼んでいるか。
それは「第二次世界大戦における太平洋」、あるいは、「第二次世界大戦・対日戦争」といっているのです。
真珠湾攻撃に始まるあの戦争を「太平洋戦争」などといっているのは日本だけのようですな。
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