産経新聞的ちょっといい話(読者投稿欄より)
2013.10.21 Monday 01:13
くっくり
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【忘れていた五穀豊穣の願い】
2012.6.7
会社員 眞鍋信二(48)愛媛県新居浜市
二十数年前、地元の祭り「太鼓祭り」の日のことだった。太鼓台と呼ばれる山車が何十台も繰り出すにぎやかな祭りだが、あいにくの雨。太鼓台はシートで覆われて、見栄えがしない。私も全身びしょぬれになり、地下足袋を履いた足が重かった。
「今日は雨でつまらんの」「運が悪いの」などと友人と愚痴をこぼしていると、地区の長老に声をかけられた。
「祭りは五穀豊穣(ほうじょう)を願って行うもの。雨も降らなければ育つものも育たん。雨が良いとか悪いとかいうのは、人間の一方的な思いで、恵みの雨と考えれば、苦にならんじゃろが。雨も晴れも天に任せとったらええ」
確かに、私には豊作を祈るという思いが抜け落ちていた。それ以降、雨の日も自然への気持ちを持ち、祭りを楽しめるようになった。
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【祭りは神様が与えた交流の場】
2011.10.10
中学生 萩原大晴(12)東京都立川市
今年もわが家の近くの神社で、年1回の秋祭りが行われました。
秋祭りにはさまざまな屋台も出て、にぎやかですが、一番の楽しみは、地元の人たちとの交流です。
普段、われわれは近所の人しか声かけや挨拶などはせず、それ以外の人とは、お互い顔は見て知ってはいても、会釈すらしないことが多いと思います。
でもそんな人でも祭りで出会うと、笑顔や声をかけることができ、初対面の人でも、仲良くなれる場合があります。
僕は祭りというのは、神様への五穀豊穣(ほうじょう)の感謝や、家内安全などをお願いするためだけの行事ではなく、神様が地域の人たちが豊かな気持ちで仲良くなれるようにと用意してくれた触れ合いの場ではないか、と思っています。
だから人々は昔からお祭りを守り、楽しみにしてきたのではないでしょうか。
そんな気がしてなりません。
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