韓国のトンデモ反日小説「SAPIO」01.9.26号

2013.09.28 Saturday 02:48
くっくり


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 《……1994年、日本の政財界を支配する闇の組織・皇国会の黒幕・トバと政財界の首脳は「AIDS計画」という陰謀をめぐらしていた。この計画が成功すれば朝鮮半島の植民地化はもちろん、「大日本帝国の最終目的」である「中国の植民地経営」まで達成できるという壮大なものだった。またこの計画はサッカーの日本代表チームを強化して韓国サッカーを打倒、韓国人の民族精神を抹殺することも目的としていた。

 韓国のユース・チームの所属する主人公のジンはFIFA(国際サッカー連盟)のワールドユース選手権大会に参加するため、チームメートと共に日本に向かう。武術の達人でもあるジンは日本政府の手先であるヤクザ数十人を殲滅(せんめつ)し、日本の陰謀を挫折させる。

 一方、ワールドユース選手権大会では韓国と日本は東京国立競技場で優勝をかけて激突する。卑劣な日本の皇国会は、韓国人ヤクザを使って、韓国チームの監督の娘を誘拐し、韓国が決勝戦に勝てば殺害するとジンを脅迫していた。前半には日本チームが韓国チームを2対0で圧倒するが、後半、ジンは日本チームのゴールキーパーの首の骨をへし折るなど大活躍し、ついに日本に2対3で逆転勝ちする。

 日本での決勝戦を終えたジンは急遽韓国に戻ると、ソウル郊外の山の頂で韓国ヤクザの親分らと銃で対決する。ジンはヤクザをすべて射殺した後、ヤクザの親分が乗ったヘリを撃ち落とし、監督の娘を救出してその場で婚約を交わす――。》

日本人は熊本城を観ると朝鮮侵略の野望を燃え立たせる!?

 この小説の作者・崔チョンジェ氏は1967年生まれ、大学院を卒業後、公務員試験を準備中とのことである。小説の全編にわたって詳細なルールやデータの解説が豊富にちりばめられており、崔氏が熱烈なサッカーファンであることがわかる。もっとも過剰な解説のせいで肝心のストーリーが粗雑になってしまっていることは否定できない。そもそも日本が「韓国植民地化」「中国大陸進出」のために推進している「AIDS計画」の詳細も最後まで不明のままである。サッカーチームの強化訓練を通して、どうやって中国や韓国を侵略できるのか、またなぜそんな侵略をする必要があるのか、何らの説明もない。さらに従軍慰安婦問題(ユース・チーム監督の母親は従軍慰安婦だった)や在日韓国・朝鮮人問題(日本では在日韓国人サッカー選手が審判の不当な判定に抗議するや、その選手を逮捕して懲役15年を言い渡し、刑務所の中でサッカーができないように足をへし折るなどの蛮行が行なわれているという記述あり)、人権問題(日本ではヤクザに対し島流しの刑が行なわれているとの記述あり)、果ては日本の改憲問題、自衛隊のPKO活動参加問題までが何の脈略もなく無造作にストーリーに投げ込まれている。日本に対する憎悪をあおり立てるための設定なのだろう。ともあれこの小説は前述した法則(1)(2)(4)を充たしているという点で典型的な「反日小説」だと言える。

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