韓国系が排斥する「竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記」を読みました

2013.08.19 Monday 22:08
くっくり


 戦争は人に狂気を芽生えさせます。
 勝者にも敗者にも、です。

 あとがきでヨーコさんが述べている「戦争とは恐怖そのもので、勝負はなく互いに『負け』という赤信号」という言葉は、そのことを如実に示していると思います。

 特に、戦勝国民(朝鮮人は先勝国民ではないが彼らはその気でいた)が敗戦国民に乱暴狼藉を働くというのは世界共通です。

 だから、朝鮮人だけが殊更ひどかったなどと私は言う気はありません。

 殊更ひどいことがあるとしたら、それは彼らが、自分たちが乱暴狼藉を働いたという歴史的事実を完全に「なかった」ことにして、今なお自分たちだけが被害者であるかのような顔をし続けていることです。

 ヨーコさんは小説の中で、「戦争はいけない」とか、反戦平和のスローガンめいたことは一切書いていません。

 思想的に全く色のついていない内容で、ただただ、幼かった自分と家族が体験したことを日記風に淡々と綴っています。

 日本を美化したところは全くないし、逆に、朝鮮を特に悪く書いたりもしていません。

 「少年H」のように、戦時下の庶民が、戦後明らかになったことをなぜか知っていたり、戦後の価値観で物を言ったり、などという嘘もありません(文庫化した際に作者の妹尾氏はこういった間違いの何カ所かは訂正したと聞きますが)。

image[130818-07soren.jpg]

 作中、わずかに反戦平和めいたことを口にした人は、ヨーコさんのお母さんだけです。

 まだ一家が朝鮮に住んでいた頃、お母さんは、「東條内閣が真珠湾を攻撃し、戦争を始めたのが一番悪い」「夫や息子を失うくらいなら、国が戦争に負ける方がずっとまし」といった言葉を口にしています。

 が、それは戦況がみるみる悪化していた時期に、一人息子の淑世さんから急に予科練に入隊することにしたと打ち明けられ、動揺した時に出た言葉でした(淑世さんは結局試験に落ち、工場勤務となりました)。

image[130818-08servival.jpg]


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