「アンカー」吉田元所長が青山さんを通じて国民に送ったメッセージ
2013.07.11 Thursday 02:11
くっくり
「去年7月23日に出された政府の原発事故調の最終報告書には、吉田さんが、2008年に大津波の試算結果を知りながら、福島第一原発の津波対策を行わなかったと書かれています」
青山繁晴
「はい。実は2008年の段階で、えー、東京電力の内部の試算で、15.7メートルの高さの津波が、福島第一原発を襲う可能性があるっていうことは出た。で、その時に、吉田昌郎さんは、東京電力本店の、原子力施設管理部長だった。部長として、これは、最悪の想定に過ぎると言って、実は、対策を行わずっていうか、少なくとも延期したんですね。で、吉田さんの悔いは実はこれだけじゃないんですけれども、吉田さんが生前、常に心配されてたのは、自分で全部責任取れればいいけど、その、この判断も実は1人でしたんじゃないですから、その、他の人間のことまで言われるので、自分が責任をちゃんとかぶれるようになってから、国会で証言したいっていうのが、ほんとは吉田さんの願いでした。それが果たされないままでしたが、この津波対策をやらなかった、あるいは延期したことについては、部長という職にありましたから、直接の、従って政府事故調の、事情聴取にもそれは明らかにされたんです。これは何を物語るかというと、吉田昌郎所長は、きのう午前に亡くなる時の無念に加えて、あるいはひょっとしたらそれ以上に、おととし、2011年の12月1日付で、所長を去る時の悔いの方が強かったんじゃないかと思うんですよ。それはなぜかというと、その当時から今に続く、大きな大きな問題が、福島第一原発の構内に、今もあるからです。そのうちの、最大のものはこれです」
村西利恵
「防潮堤も、冷却・汚染水処理施設備も、全て仮設のまま」
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青山繁晴
「はい。えー、これは例えば、汚染水処理施設、その、汚染水が、もうたまってたまってしょうがないってことも皆さんご承知の通り。それから冷却してるのも、ぐるぐる水を回してて、それが、仮のものだから、例えば、そのシステムの中にある配電盤にネズミが入り込んだり、トラックの上にずっと置いてるから、というようなこともあるんですよね。全部仮のものに過ぎない。それに加えて、一番の問題は、この(左の)写真見ていただくとですよ、そもそも津波でやられたんですよね。で、それ例えば、ちょっと時間はないけれども、例えば国会の事故調で1号機の配管が地震で壊れたって報告書が出てたのに、こないだ原子力規制委員会の調査報告書では、あれはプールの水がこぼれただけで、配管は壊れたんじゃない、配管が壊れたら水蒸気が出てるはずだと、いうのが出ました。これ、こんな小さな扱いだったけど、ほんとは一面トップにならなきゃいけない。なぜかというとですね、色んな議論はあっても、今の段階で言えるのは、地震よりも津波の方が深刻だったってことは言えるんですよ。その津波、例えば阪神淡路大震災も、こないだまた余震があったでしょう?(一同同意)10数年も経ってから。だから、今日まだ、その、東日本大震災と同じような震源域で同じような地震が起きてないってことは、リスクは1日分高くなったってことです。それ津波やって来た時に、どうやって防ぐかというと、これ何とこれ今、写ってるのはですね、おととしの、2011年の6月30日につくった仮設の防潮堤なんです。ここ(右図)に書いてるように、これ、かごって言っても金属のかごですけど、そこに石を入れてですね、これ積み上げて、こうシートを入れてるだけなんですよ。ね。で、これ、おととしの6月末に作ったまま、今も仮設のままでやってんですよ?」
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