富士山世界遺産登録決定!三保松原「逆転登録」へのロビー活動まとめ
2013.06.25 Tuesday 01:39
くっくり
「勧告が出た時は、これは厳しいなと。とても明確な論理を崩すのは不可能かなと思いましたが、先ほどのように、こちらに来てから、イコモスの中にも理解を示している人がいるし、実際に、委員国の中で、イコモスの勧告はなるべく尊重しろという、そういう主義を取っている人に先にアプローチをしたところ、意外とわかってくれるなと。これ、いけるかもしれないと思って、それで、ほかのアジアとか、特に日本にシンパシーを持ってくれるところに働きかけたということで」
イコモスの勧告は厳しかったものの、そこで投げてしまうのではなく、関係各所から情報を粘り強く収集し、最後まであきらめずに働きかけ続けた結果、逆転登録に至ったというわけですね。
この攻防は本当にギリギリまで続いていたようです。
たとえば、静岡県の川勝知事が、現地入りした21日夜(審議前日)に面会したカンボジアの副大臣から「三保松原は無理だ」と言われ、逆転は難しいと思ったという話を披露していますが(読売6/24)、このことからも明らかです。
とにかく今回のことで、私は日本の底力というものを改めて感じました。
近藤長官はじめ代表団の皆さんには、本当にお疲れ様でしたと言いたいです。
(もちろん富士山の世界遺産登録を喜んでばかりはいられません。増え続ける観光客問題やゴミ問題もあります。世界遺産委員会は日本に、2016年までに環境保全状況の報告書を出すよう求めています。これらの問題は機会があればまた書きたいと思います)
さて、今回のことで、「何だ、日本もロビー活動やろうと思ったらできるじゃないか。慰安婦問題もロビー活動がんばれよ!」と思った人は多かったんじゃないでしょうか。かくいう私もそうです。
が、よくよく考えてみると、「三保松原」は短期戦、しかも各国が知識をすり込まれていない状態での、いわば「ゼロからのスタート」でした。
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