富士山世界遺産登録決定!三保松原「逆転登録」へのロビー活動まとめ

2013.06.25 Tuesday 01:39
くっくり



 何と、反対しているという事前情報があったインドも賛成に回りました。
 「三保松原は、富士山と精神的、景観的つながりがあり、不可分だ」

 賛同の意見は、日本を除く世界遺産委員会の委員国20カ国のうち19カ国からあり、登録を決定づけました(残り1カ国がどこなのかは不明)。

 近藤氏は、この時の模様をこう振り返っています。

 「最初の6〜7カ国が良いことを言ってくれたので、このあたりで『もう大丈夫』だと思った」
 「国際会議はおもしろいもので、最初の数人がある方向を強く支持すると、他の人もそっちに流れていくもの。この日もそういう良い流れだった」

 こうして、三保松原を含めた富士山世界遺産登録がめでたく決定したのです!

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 ひとつ残る疑問は、反対していたはずのインドがなぜ賛成に回ったのか?ですよね。

 議場が賛成のムードに包まれて反対しづらかったというのもあるのかもしれませんが、古田陽久氏によれば、実はインドも今回、自国の世界遺産登録の候補物件があり、それを通したいという気持ちが強かったのではないかということでした。

 ちなみに、ドイツやメキシコなども今回、同様に自国の候補物件があったそうです。
 特にメキシコについては、日本側が審議の場で登録に賛成の意見を述べて助けたりしたそうです。

 こういった、候補物件を抱えた国との助け合いというか、駆け引きのようなこともあったようです。

 あと、イコモスの勧告について、近藤氏は「目に見えない文化的、芸術的なつながりを認めない。われわれの価値観とのずれに悩まされた」そうですが、「名前は言えないが、イコモスの幹部が理解を示してくれた」とも後に述べています。

 そのあたり、FNNのインタビューで具体的に話しています(FNN06/24 12:22(前掲))。

 「イコモスの公式の見解はもちろん、勧告の通りなわけですけれども、委員国に話をする前にですね、イコモスの幹部で親しい人と話をして、感じを聞いてみると、イコモスが必ずしも一枚岩で、『断固、三保松原反対』と言っているわけではないと。かなり理解を示している人もいるということがわかったので、それをベースに、自信を得て、ほかの委員国にも働きかけを始めたと、こういうことです」

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