富士山世界遺産登録決定!三保松原「逆転登録」へのロビー活動まとめ
2013.06.25 Tuesday 01:39
くっくり
(1)イコモスのプレゼンテーション
(2)各委員国が発言
(3)採択
という流れで行われるのですが、ここで重要なのは、各委員国の発言は挙手ではなく、議長が発言者を指名する形式をとっていることです。
つまり、どこの国から意見を述べさせるかについては、議長が決めるのです。
日本が議長国カンボジアを味方に引き入れたのは、本当に大きなことでした。
また、タイムスケジュールの取り方でも日本は成功しました。
再び、古田陽久氏によれば、委員会は午前の審議と午後の審議があり、間に2時間の休憩を挟むのですが、日本は、午後一番、つまり昼食後すぐに富士山の審議をしてくれるようお願いしたんだそうです。
予めそういうスケジュールを組んでおき、昼休みの間に、「三保松原も登録に含めましょう」という空気を醸成しておいたのです。
image[130624-06kiso.jpg]
こういった流れの中、ついに富士山の審議がスタートしました。
まずはイコモスのプレゼンテーションが行われました。
「三保松原は富士山の一部ではない。富士山から45kmも離れた場所に位置しているからだ」と、除外勧告の理由を再度説明しました。
近藤氏は「勧告どおりの厳しいプレゼンだった」と後で振り返っています。
イコモスのプレゼンが終わり、いよいよ各委員国の発言です。
image[130624-07doitu.jpg]
議長国カンボジアの議長がまず最初に指名したのは、事前に前向き発言のあったドイツでした。
ドイツ代表団の男性はこう意見しました。
「…ひとつお話ししたいのですが、三保松原の除外には賛成できません。世界でも最も有名な景勝地の一つです。無形の価値があります」
次に発言したのはセネガルだそうです。
「三保松原は芸術家がインスピレーションを得る重要な場所です」
image[130624-08mare.jpg]
その後、メキシコ、タイ、マレーシア、ロシア、フランス、カタール(順不同)……と、各国が、たどたどしい発言ながらも「ミホノマツバラ」を連呼し、登録に含めることを訴えました。
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