循環の中の永遠…今年は伊勢神宮の式年遷宮の年です

2013.05.13 Monday 17:23
くっくり



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 鎌倉幕府を興した源頼朝ゆかりの鶴岡八幡宮。
 鶴岡八幡宮宮司で神社本庁常務理事の吉田茂穂さんは、平成9年に宮司に就任して以来、神道の精神、神社が育んできた文化の情報発信を心掛けてきました。

 仏ストラスブールで開催された「東西の宗教・文化交流」では御神楽を奉奏、英ロンドンでは、流鏑馬(やぶさめ)神事を執行し、いずれも大きな反響を呼んだそうです。

 欧米、アジアの大学などで数多くの講演活動もこなしており、その都度、神道への関心の高まりを実感。
 大きな可能性を感じているといいます。

 「西欧は地球、生物、すべてのものが人間を中心に一直線に進歩に向かうとする直線思考。日本は、ものの由来と行方を認識する循環思考です。伊勢の御遷宮も繰り返すことで神宮ご鎮祭の原点に立ち戻り、そこに時代時代の息吹を加え、みずみずしく若々しい生命力あふれる御神霊を今日に伝えているのです」

 20年前の式年遷宮では、最大の神事である遷御の儀に奉拝席で参列したそうです。

 「歴史の中に身を置いているのだと実感しました。これだけ大がかりにしなければ、天下泰平、万民の安寧は保てない。この国で生きていく中で、このようにして日本人は魂を再生させるのだとしみじみ感じました」

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 モラロジー研究所教授の所功さんは、「宗教・人種・国籍を超えた深さが、伊勢の神宮にはある」と言います。

 昭和42年、英国の歴史学者、アーノルド・トインビーが神宮を参拝した際、「この聖域であらゆる宗教の根底に存在する統一性を感じます」と毛筆で記帳しました。

 所さんはこれを間近で見て、悠久の神宮の「本源性」を確信したそうです。

 また、所さんは平成5年の遷宮で、日本文学研究者のドナルド・キーンさんとともに遷御(せんぎょ)を奉拝しました。

 その時、キーンさんが「20年というのは、いきいきと文化を伝えるワン・ジェネレーション」と語ったことが印象に残っているそうです。

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